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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第3章 優しい寝室
七海はそっと、目力のある二重の瞳を閉じた。

​視界が真っ暗になった瞬間、自分の身体の奥でドクドクと暴れる心臓の鼓動が、さらに鮮明に拡大される。

緊張で首筋や背中にはじっとりとした熱い汗がにじんだままだが、もう彼の胸を押し返す力は、七海の手のひらには残っていなかった。

​「……ん」

​秋の薄い唇が、七海の唇に優しく重ね合わされた。

大学時代の元彼以来、何年もの間ずっと遠ざかっていた、他人の体温がダイレクトに伝わってくる。

​どうしていいか、本当に分からなかった。

​ただただ、全身の筋肉を硬直させて、ベッドの上で固まっていることしかできない。

キスの最中、手はどこに置けばいいのか、呼吸はどうすればいいのか、そんなサバサバ系教員としてのプライドも知識もすべて吹き飛んで、頭の中は真っ白な光で満たされていた。

​けれど、そんな七海の戸惑いを責めることもせず、秋はゆっくりと角度を変えながら、唇を重ねていく。

​その唇の感触は、七海の想像を遥かに超えていた。

​見た目は冷徹なまでに端正な塩顔なのに、触れ合う唇は驚くほど柔らかく、温かい。

お酒の香りが微かに混ざり合った彼の吐息が、七海の鼻腔を、そして肺を優しく支配していく。

押し込まれるような一方的な強引さはどこにもないのに、その丁寧すぎる愛撫の前に、七海は自分が完全に彼のゲームの盤上に捉えられていることを実感していた。

​(あ、頭が、おかしくなりそう……)

ただただ優しく、ノーマルに唇を奪われているだけなのに、身体の芯から果てしない熱量がじわじわと湧き上がってくる。

​しばらくして、名残惜しそうに秋の唇がゆっくりと離れていった。

​七海が恐る恐る目をあけると、間近にある秋の涼しげな瞳が、熱っぽく潤んだ彼女の顔を愛おしそうに見つめていた。

その優しい寝室の空気の中で、秋は満足そうに薄い唇を吊り上げ、低く色気のあるタメ口で呟いた。

​「七海、すごく可愛い」

​その言葉が、固まっていた七海の心を、さらに奥深くへと引きずり込んでいくのだった。
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