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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第2章 静かなる予兆
自動ドアが閉まり、ロビーの涼しい空気に包まれる。

しかし、七海の足はエレベーターへと向かわなかった。

胸の奥が、ちぎれそうなほどに激しくドクドクと脈打っている。 ​

あっさりと引かれたからこそ、彼を失いたくないという衝動が理性を完全に上回った。

気がつけば七海は、ホテルのロビーを飛び出し、夜の道路へと走り出していた。

アスファルトを叩く自分の足音がやけに大きく響く。

​「本庄くん!」 ​

街灯の下、振り返った秋の大きな背中に向かって、七海は息を切らせながら叫ぶように伝えていた。

​「……いいよ、泊まっていって」 ​

言ってしまった。

ついに自分のプライドの防壁を自ら取り払い、彼を求めていることを曝け出してしまったのだ。

​秋はしばらく七海のキリッとした顔立ちを見つめていたが、やがて低く大人の色気を孕んだ声で小さく笑った。 ​

「ありがと」

​再びホテルの部屋へと戻り、カードキーで重い扉を開ける。

狭いシングルルームの空間に、秋の身体が滑り込んできた瞬間、二人の「秘密」はもう、引き返せない領域へと突入していた。
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