この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第2章 静かなる予兆
「……ううん。今は、いないよ」

​海外ビールの苦味で喉を潤しながら、七海はできるだけ平静を装って答えた。

キリッとした二重の瞳を少しだけ斜め下に向け、グラスの表面に浮いた結露を、細い指先でそっとなぞる。

​「そっか。意外だな」

​「意外って何よ。私、これでも結構硬派なんだから」

​口を尖らせるようにして言ったその言葉は、決して嘘ではなかった。

七海にこれまでに男影がなかったわけではない。

大学時代、サークルの同級生と半年ほど付き合った経験はあったが、お互いの価値観のズレからすぐに別れていた。

それ以降、黒髪ミディアムヘアの凛とした佇まいや、サバサバとしていながらも目を引く美しさから、サークルの男子や周囲の男たちに言い寄られる機会は多々あった。

​けれど、七海は誰の誘いにも安易に乗ることはしなかった。

「なんとなく寂しいから」とか「周りに彼氏がいるから」という理由で、好きでもない相手と惰性で付き合うような妥協は、彼女のプライドが絶対に許さなかったのだ。

完璧で冷たいと恐れられようが、自分を安売りするような真似はしない。それが橘七海の流儀だった。

​それなのに――。

​目の前でハイボールを傾けている本庄秋という男は、どうだろう。

水曜日にラインで「ボランティア」と言われて誘われた時も、今日の映画館の暗闇でさりげなくドリンクを共有された時も、七海は嫌悪感どころか、胸が狂おしいほどに高鳴るのを感じていた。

​惰性を何よりも嫌ってきた自分が、出会って間もないこの同い年の男に、驚くほど簡単に、喜んで手のひらの上で転がされている。

​「惰性で男と付き合うくらいなら、一人の方がマシだと思ってただけ」

​そう言って、七海は残りのビールを少し強がりのように煽った。

七海は心臓のドクドクという高鳴りを必死に抑えながら、彼の次の出方を待っていた。
/34ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ