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家庭教師先の人妻はとても淫ら
第2章 後編
彼女は、柔らかな紫のトップスに、清潔感のある白いプリーツスカートを纏っていた。

肩からバッグを下げて佇むその姿は、どこからどう見ても「美しく、上品な夫人」そのものだ。

しかし、その清楚な装いの下で、はっきりと主張する豊満な乳房の曲線が、晴也の脳裏にあの日触れた生々しい感触を呼び覚ます。

落ち着いた服がかえって、その奥にある肉体の存在感を色濃く強調しているようにさえ見えた。

(僕はこの人とセックスしたんだ。そして、今日もこれから……)

自分が特別な存在であるかのような、全能感に近い優越感。

晴也に気づき、知子が柔らかな笑みを浮かべて小さく手を振った。

「お疲れ様、辺見先生」

「すみません、お待たせしてしまいました」

「ううん、私も今来たところよ」

陽光を浴びて艶やかに輝く髪、穏やかな微笑み。

そんな非の打ち所のない「お母さん」が、このあと自分とホテルへ行き、淫らに乱れる。

その恐ろしいまでのギャップに、晴也の心臓は激しく打ち鳴らされた。

「今日は朝からバタバタしてたから、お腹空いちゃったわ。行きましょう?」

晴也の複雑な心中など、意に介さないかのように、彼女は軽やかに歩き始めた。

その背中は、これまでと何ら変わらぬ「誠君のお母さん」としての凛とした佇まいだった。

程なくして辿り着いたのは、表通りの喧騒から一本裏に入った、小洒落た隠れ家風のイタリアンレストラン。
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