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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】





「本日はありがとうございました」



お見送りした後、
サツキさんが車を手配している間は2人きり
髪をかきあげ溜息をつく横顔も素敵で
直視出来ないよ
怒ってる…?怒ってるよね
やっぱり来なければ良かったかな



何も言わず手を握ってきたカンナさんに
思わず顔を向ける



「誰のオンナに口説いてきてんだ?ったく…」



ギュッと握り締め、アイコンタクト
うわぁ……そのビジュアルでそれ言う?ヤバい
キュンキュンしてたら小突かれた



「今度触って来たら我慢出来ないかも」


「え?」


「捻り潰す」


「ちょ、ダメだよ、大事な取引先でしょ」


「うん、でもミオを我慢してまで手に取る相手じゃないよ?」


「ダーメ、私の事は気にしないで、まだ何かされた訳じゃないんだし、されそうになればちゃんと断れるからカンナさんはお仕事専念してね?」



そう忠告したのに手を離して腰から引き寄せられた



「嫉妬するなって方が無理」


「もう〜」


「ミオこそ自覚足りないんじゃない?私の恋人だって事」


「ねぇ、何でそうなるの」



ちょっぴり拗ねてるカンナさんが可愛くて
頬を包み込んだ
そしたらすぐに甘い雰囲気になるの
国宝級の顔面に見惚れてしまう
手を重ねてきてお強請りする視線
不思議とカンナさんしか見えなくなる
凄く欲しそうな顔
ダメだよ、外だからそんな顔しないの
でもこの顔に弱いんだよなぁ〜



「タクシー来ましたよ」



サツキさんの声にハッとしてまた離れる
「懲りないですね、2人とも」って
言われてしまった……トホホ



先に私の家へと送り届けてもらう
タクシーに乗る直前
カンナさんはサツキさんに
一緒に帰る事を伝えてたようだ
同じように降りて来たからびっくりしてると
自然と手を繋いできた
サツキさんに別れを告げ、帰宅する



ぴったりくっついて離れないカンナさん
やっとだ、と笑う
エレベーターに乗った瞬間から狼と化すのね







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