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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】





「素敵です……香月さん」


「えっ…!?」



スッと私の前に立ち、盾になるカンナさん
サツキさんと共に接待へと導いていく
単なる食事会だと思っていた
進藤さん、すぐに私に話振ってくる……
カンナさんのこめかみに怒りマークが見えるよ
何とか落ち着いて受け答えは出来たけど
空気に耐えきれずお手洗いに立った



私、本当に今日必要だったのか!?
絶対カンナさんとサツキさんだけで成立してたよ
次もしそんな事があれば上手く断ろう
席に戻ると和やかに会話されてて流石だと思った
急にワインを勧められ注がれてしまう
一口だけ飲んだらノンアルコールのカクテルと
取り替えてくれた
ワインのグラスはカンナさんの元へ



「すみません、香月はお酒が苦手ですので一口だけでお許しください」



この上ない営業スマイルで有無を言わせない
「そうですか、すみません」と頭を掻く進藤さん
絶対空気壊したよね、失敗ばかりだ…と
落ち込んでしまうとテーブルの下で手を握られた
真っ直ぐ前を向いたままだけど
優しく指を絡ませてきて、大丈夫だよ…って
言われた気がしたの



契約が成立して喜ばしい席だ
終始笑顔で過ごせたと思う
失礼はなかったはず
タクシーを呼んでお見送りする際、
進藤さんはカンナさんに向かって一言



「今後とも末永くお付き合いさせて頂きたいので最初に言っておきます、僕はあなたの考え方が好きです、いつも面白い提案をありがとうございます」


「いえ、そんな、こちらこそ今後ともご贔屓に」


「ハハハ、誰かさんと同じ言い方だ」


「え…?」



進藤さんの足は私の前で止まる



「覚えてますか?最初にあなたと話した時に言われました」


「そ、そうでしたね」


「今日は少しの間でしたがお話出来て嬉しかったです」
と言ってきて握手を求められた
頬が引きつりつつあるカンナさん
というより、進藤さんも酔ってますよね!?







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