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テニス部部長 多部井裕子
第1章 最後の大会
勝てば全国大会まで続く大会。
だが。
負ければそこで終わり。
しかも終われば、その後には大きな大会はない。
三年生に進級して最初の大会は5月になって直ぐに始まる。

はぁ、はぁ、はぁ。
微かに汗ばんだ褐色の肌。
白いウェアの多部井裕子。
荒い息を吐きながら、コートの端。
前かがみで愛用のラケットを構える。
ディフェンスポーズを取る。
負ければこれが大きな大会になる。
が。
相手のサーブが多部井裕子の想像よりはるか速く、ラインも厳しい。
くっ!
歯を食い縛り、横に数步。
そしてラケットを伸ばすが。
だ、駄目だ。
ラケットの数センチ先を抜けて行くボール。
追いつけつずに。
コートに両膝をつく多部井裕子。
審判の試合終了のコールが聞こえる。
負けた。
立ち上がれない多部井裕子。
悔しさに打ちひしがれている。
こうして多部井裕子の最後の大会は幕を閉じた。

一年生と二年生しかいない部室。
大会に負けた三年生はもうほぼ引退状態となるが。
「おはよー!」
いつも同じ。
何ならいつもより元気に部室に入ってくる多部井裕子。
大会に負けた当日はかなりしょげていた。
家に帰っても引きずるくらいだった。
だが1夜明けて。
今は完全に吹っ切れていた。
これからは自分の楽しみの為にテニスを続ける。
卒業間近まで続ける。
その想いを強くしたのだった。

多部井裕子は口うるさい所はなく。
三年生の中でも断トツで後輩たちから好かれていた。
その多部井裕子と二年生と一年生だけの部室はいつに増して五月蝿かった。
グラウドの端にあるテニスコートは校外からは丸見え。
横には御丁寧に一般人も通る道もある。
話題はもっぱら今日も来ているギャラリーだ。
こっそり盗撮する者までいるらしい。
学校側も目隠しようの防護ネットを張る事を検討した事もあったが。
大会などで多く人の眼に晒される際、動じないメンタルを養う為。
と言う理由で見送りになった。
(実はこれ、多部井裕子の言いだした事だった)
確かにテニス部に入りたての頃はキャーキャー言っていた一年生も。
ほんの一、二ヵ月で。
面白がるくらいにまで慣れているのだった。
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