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エロ本を拾っただけなのに3 ~娘の夫を寝取る母~
第4章 《聡の条件と娘の秘めたる想い》
──【2025年 初夏】

「お願い……優香より先に、私に2人目を作って……っ!」

703号室の静寂の中、香代子はプライドも恥じらいもかなぐり捨て、愛する男にすがりついて懇願した。
女性としての時間が終わってしまう恐怖。そして、正妻である娘への対抗心。そのすべてが入り交じった悲痛な叫びを、聡は静かに、しかし深い愛情を込めた瞳で受け止めた。

「……香代子の気持ちは、痛いほど分かった。俺も、香代子との間にもう1人子どもが欲しいと心から思っている」

聡のその言葉に、香代子の顔にパッと希望の光が差す。しかし、聡はゆっくりと首を横に振り、香代子の肩に手を置いた。

「だが、それには1つだけ『条件』がある」
「条件……?」
「ああ。……香代子自身の口から、優香にその思いを打ち明け、彼女の『許可』を得てほしい」

香代子は息を呑み、絶句した。

「年齢的な焦りがある中での本気の妊活となれば、タイミングを合わせるために俺がこの部屋で過ごす夜も増える。優香の生活にも確実に影響が出るし、彼女の協力は絶対に不可欠だ」

聡は、極めて冷静に事実を告げた。

「それに、最近の香代子が俺を誘うために見せていた焦りや変化……優香だって、とっくに気づいているはずだ。何より、香代子が俺の2人目の子どもを産むということは、優香にとっては『新しい弟か妹』ができるということでもある。家族として、優香に隠し事をしたまま進めるわけにはいかない」

理屈は、痛いほど分かっていた。
しかし、香代子の心の中で、女としての強烈なプライドがそれを激しく拒絶した。

(そんなの……あんまりだわ。どうして私が、優香に頭を下げなきゃいけないの……っ)

母親である自分が、娘に対して「あなたの夫の子どもを、あなたより先に産ませてください」と懇願し、許しを乞う。それは、香代子にとって「妻」である優香に完全な敗北を認め、ひれ伏すことを意味していた。
あまりにも惨めで、悔しかった。

「……嫌よ。そんなこと……絶対にできないわ」

香代子が涙をこぼしながら顔を背けると、聡は無理強いはしなかった。

「……急がなくていい。少し、考えてみてくれ」

聡は優しく香代子の髪を撫でると、その夜はそれ以上深く追及することなく、彼女を静かに抱きしめて眠りについた。
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