この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第69章 言葉の不貞をも演じる人妻
『あなた』という言葉の響き。 それは、夫である雄一にとっても、胸が引き裂かれるほどの重みを持つ言葉だった。なぜなら、澪は自分に対してさえも、普段は「雄一さん」と呼ぶことが多く、「あなた」という呼び方は、本当に特別な、ごく限られた瞬間にしか口にしないからだ。 「あなた」と呼んでくれるときの妻の美しい笑顔とその中に含まれる深い愛を強く感じてきた。その、夫である自分にさえ滅多に向けられない最上級の特別な響きを、妻は自分より遥かに年下の若造の胸に顔を埋めながら、「その人の色に染まってしまった時だけに使う重い言葉」として、至上の悦びを演じて捧げてみせたのだ。
これが真壁を完全にコントロールするための、澪の恐るべき知略であり、張り付け直した仮面であることは分かっている。彼女の「私を信じて」という言葉を、何としても守り抜こうと、絶望の泥沼の中で必死にその一筋の光にしがみついていた。
しかし、携帯電話の画面から漏れ出る、真壁を「あなた」と呼ぶ妻のあまりにも甘く、完璧に溺れきった声と、白く泡立つ愛液の情景。それらはあまりにも圧倒的で、雄一の脳裏に「本当にすべてが演技なのか」「すでにあの若い男の肉体に心も身体も搦め捕られているのではないか」という恐るべき疑念を否応なしに湧き上がらせる。 信じたいという強い想いと、目の前の生々しい現実との間で、雄一の心は激しく揺らぎ、引き裂かれていく。夫としての最後の砦であった言葉の特権までもが目の前で汚されていく圧倒的な屈辱と恐怖の狭間で、雄一はただ一人、激しい眩暈を覚えるように打ちひしがれるしかなかった。
/1136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ