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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第118章 悪意の中出し生音声
(そんな……嘘だ……っ)
直前までの苦痛に満ちた想像は、あえなく打ち砕かれた。もうセックスは終わり、澪は自らの意志で真壁に寄り添って静かに眠りについているのではないか――そんな暗い妄想すら生ぬるいほど、突きつけられた現実は無慈悲だった。
セックスが終わっているどころか、妻は自分以外の男のモノになり果てたかのように、その狂乱の交尾に自ら全身全霊で身を任せきっていた。真壁に屈服し、その巨大な快楽に歓喜しながら、真壁のことを「あなた」と呼んで絶頂を重ねている――受話口から漏れ出る声は、雄一にそう思わせるに十分すぎるほどの残酷なリアリティ持っていた。
「あ……が……ッ……! ぁ……っ……!」
雄一の喉から、声にならない血の叫びが漏れた。手から血が滲むほどスマートフォンを強く握り締め、全身の血が逆流する感覚に襲われる。
本当は、澪の心の奥底に存在するのは雄一への絶対的な愛であり、夫と家族を守るために真壁を満足させることが唯一の最善策だという悲壮な覚悟だった。度重なる絶頂で痺れた脳と肉体がもたらす本物の快楽に呑まれながらも、彼女は夫のためにその声を絞り出していたのだ。
だが、何も知らない雄一にそれが伝わるはずもなかった。
受話口を通じて突きつけられたのは、自分以外の男を「あなた」と呼び、歓喜の悲鳴を上げながら交尾に耽っている妻の姿という残酷な誤解だった。
元々、雄一は宇佐美に週末の独占権が与えられたなら澪が奪われてしまうのではないかと危惧していた。しかし宇佐美どころか、この真壁にすら、その強引さと男としての力に魅せられ、澪はすでに完全に奪われてしまったのだと雄一は思い込んでしまったのだ。
胸の奥が焼きちぎられるような激痛と、底なしの絶望。己の無力さへの吐き気と、最愛の妻が二度と戻らない遠い世界へと連れ去られていくという誤解が、雄一の精神を崩壊させていった。
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