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もうひとりの淳子(じゅんこ)
第2章 忘年会
少しすると旅館から人が続いて出て来た。しかし10分ほど待っていても、淳子は出て来なかった。僕はラインを送ってみたが、既読にもならなかった。そして出てくる人が途絶え、僕は少し心配になった。

待ちきれず車を降りると、僕は旅館の階段を上っていた。階上から声が聞こえ、まだ宴は続いているようだった。僕は足を止め、聞こえてくる声に耳を澄ませていた。酔った男の声が続く中、女の高い笑い声も聞こえていた。そしてはしゃいだ女の声の一つは、テンションが上がった淳子だと思われた。

「彼氏、迎えに来んのか?」
「うん、来るよ!」
「そんなん、ブッチしたらええやんw」
僕は聞こえてくる会話に急に動悸がした。そして動悸を押さえるよう、僕は静かに階段で立ち尽くした。
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