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シアター"名画座"で逢いましょう
第3章 トイレにて
連れ込まれた個室。
一歩足を踏み入れてズルッと足元が滑る。
「きゃっ!」
何を踏んだのかと足元を見れば、そこには白い液体…
「あ~あ、どこかの野郎がコンドームも着けず、テイッシュで覆うこともせずに、せんずりで射精しやがったんだよ
本当に変態の風上にも置けない野郎さ」
彼が言うには、パートナーを見つけることが出来ずに、悶々とした奴が腹いせに後で個室を使うであろうカップルに対して嫌がらせをするんだそうだ。
お陰で個室内にはザーメンの生臭い匂いがプンプンしていた、
「私、ここでエッチするなんて無理だわ」
個室を移動したいと他の個室の様子を見てみると、あっという間に個室が埋まってしまっていてザーメンで床が汚れた今の個室しか空いていなかった。
「頼むよ…今さら嫌だなんて言わないでくれよ」
ほら、こうしてちゃんと拭いてあげるから
太った紳士はトイレットペーパーを大量に巻き取って床をゴシゴシと拭いてくれた。
そこまでここでエッチするのに固執しなくても、この映画館の隣は綺麗とは言えないけれどラブホテルが隣接して建っているのだから、そこに連れ込んでくれればいいじゃないと言ってみたが「貴女は何もわかっていないんですね。ここで、するから興奮するし燃え上がるんじゃないですか」と叱られた。
汚れたティッシュペーパーを手荒い場のゴミ箱に投げ捨て、男はこれでもかと手を洗った。
「どこの誰ともわからない精液は気分が良いものじゃないからね」それに汚れた手で貴女の体を弄るのは失礼だしねと、濡れた手をハンカチで拭きながら「さあさ、エッチタイムの始まりだよ」と個室で佳純と二人だけの空間を作り上げた。

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