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2026人質交換を託された女 (下巻)
第3章 報告書
里紗の指先が、紙を強く押さえる。だが、そこに書かれている数字は変わらない。
5人。
11名。
そのまま、揃った形で並んでいる。
里紗はゆっくりと手を伸ばし、机の上のスマートフォンを取る。画面を点けると、大手新聞社のウェブサイトが、開いたままだった。見出しが目に入る。
犯人グループ5人全員死亡、人質11名を無事救出。
同じ数字だった。
彼女は何度も画面をスクロールする。本文も同じ内容を繰り返している。犯人5人、人質11名。犯人の名前が並び、経緯が整理されている。そのどこにも余白はない。捜査員が交渉に携わった記述は見当たらず、そもそもその項目自体が存在していない。
指が止まる。
紙の上の数字と、画面の中の数字が、同じ形で並んでいる。
5人。
11名。
その数字だけが、里紗の頭の中で静かに残り続けていた。
5人。
11名。
そのまま、揃った形で並んでいる。
里紗はゆっくりと手を伸ばし、机の上のスマートフォンを取る。画面を点けると、大手新聞社のウェブサイトが、開いたままだった。見出しが目に入る。
犯人グループ5人全員死亡、人質11名を無事救出。
同じ数字だった。
彼女は何度も画面をスクロールする。本文も同じ内容を繰り返している。犯人5人、人質11名。犯人の名前が並び、経緯が整理されている。そのどこにも余白はない。捜査員が交渉に携わった記述は見当たらず、そもそもその項目自体が存在していない。
指が止まる。
紙の上の数字と、画面の中の数字が、同じ形で並んでいる。
5人。
11名。
その数字だけが、里紗の頭の中で静かに残り続けていた。

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