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2026人質交換を託された女 (下巻)
第3章 報告書
女子トイレの中。扉は閉じられ、外の音は遮られていた。洗面台の上に、外して置いたピアスがあった。小型のカメラは、そのままの位置で、空間を捉えていた。
体は縄で拘束され、動きは制限されていた。縄は体に沿うように巻き付けられ、逃げる余地を残さないまま密着していた。
洗面台の方向。カメラの位置を捉え、声は出さなかった。口だけが動いた。ゆっくりと、形を作った。
「……犯人は6人」
里紗の記憶は、場面が変わる。
地下室――
閉じられていた空間が開き、照明が入り込む。隊員が流れ込み、人質の元へ向かう。人数の確認が行われ、無線が入る。
「……毛布、12枚」
その数で、報告されている。誰も訂正しない。誰も止めない。そのまま、対策本部に報告されている。
体は縄で拘束され、動きは制限されていた。縄は体に沿うように巻き付けられ、逃げる余地を残さないまま密着していた。
洗面台の方向。カメラの位置を捉え、声は出さなかった。口だけが動いた。ゆっくりと、形を作った。
「……犯人は6人」
里紗の記憶は、場面が変わる。
地下室――
閉じられていた空間が開き、照明が入り込む。隊員が流れ込み、人質の元へ向かう。人数の確認が行われ、無線が入る。
「……毛布、12枚」
その数で、報告されている。誰も訂正しない。誰も止めない。そのまま、対策本部に報告されている。

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