この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜜会…五月雨
第4章 五月雨(さみだれ)
 2

『今夜も逢いたいの』
 わたしはLINEを送る。

 あの夜から、何度目であろう…

 気付けば、指が動いている―――

『いつもより遅くなっちゃうけど』

 彼からの返信…

『今夜は少し遅くなっても大丈夫なの』

 そして、いつものホテルで―――

 わたしは、敢えてLINEで交わしていた…

 既読のままで、残す。

 そして支払いは…

 いつも同じカードにする…



 午後、家を出ると、季節の変わりを告げる雨が…

 そう…

 春の名残りの…
 
 サクラを散らす雨が…

 しとしとと、降っていた。

 それは、静かな雨―――


 わたしはいつも、ホテルに入る前に…
 ショッピングモールを散策する。

 そこで…

 高級な…

 高価な…

 派手で、煌びやかな品々を眺め…

 ショウウインドウに映る、自分の姿に重ねて見るの。

 そして、もうひとつの影も重なり…

 ガラスに映る自分を、見比べ…

 重ねて見るの―――

 そして、約束の時間のかなり前に、部屋へ訪れ…
 
 昨夜の余韻を入念に洗い、清め…

 きれいに自分を飾っていく。

 そして、彼を待つの―――

 だけど、今日のわたしの心の奥には、微かな影が、蠢いていた…

 それは…

 そう…

 今夜は、少しだけ、違う気がして…

 心の奥が、静かに騒めく。

 だから、今夜のわたしは、少しだけ遅く帰り…

 そして…

 いつもより、強く、甘く…

 香りのフレグランスを纏ってみるの…

 そう、いつもとは違う…

 残り香が、消えにくいものを―――


/36ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ