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第14章 『魔性』

「なんで…こんな事に…うぅぅ…」


『ナンデ』


なんでなんだ…ただの不倫劇が…殺人事件にまでなりそうな状況になっている。


胸にしがみ付いて泣いている宏実を見やる…


兼子との愛のない結婚…
虚無感からだろうか…
不倫を繰り返していたかもしれない…宏実…。


出世はしたものの…
人間的に欠落した…兼子…。


利用したか…されたか分からないけど…
名利の為に兼子と結託した…麻里…。


宏実の寂しさと…色気に絆された…岩村…。


DVで、不倫までした岩村と…
泥棒猫状態の宏実に狂い出した…尚子…。


そして…
何も知らず麻里と過ごしてきて…
尚子の復讐にまで関わっている…俺…。



どこを修復すればいいんだろうか…。