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闇夜を彩るアラベスク
第10章 やぎ座の男
その夜、食事だけの条件で八木沢は芸能プロの社長からのお誘いを受けた。
食事は、都心からだいぶ離れたところにあるお店の会席料理。
高そうな料理だったが、なにせ接待なのだから自身の懐は痛まない。
ここぞとばかりに八木沢は、社長に勧められるまま、普段はあまり飲まないお酒も、その時はかなり飲んでしまった。
「どうですか、食後の運動もまんざらじゃないんでしょ?」
芸能プロの社長はアイドルの卵である新人のグラビアモデルの女の子に「お前も運動したいって言っていたよな?」と店を出てタクシーに無理やり彼女と二人っきりで乗せられた。
「行き先はタクシーの運転手に伝えてあるので、どうぞお楽しみください」
芸能プロの社長に「そろそろ帰宅したいんだが…」と伝えたのだが、「またまたぁ!心にもない事を仰って」と帰してくれそうもなかった。
「いいかい、くれぐれも編集長に気に入ってもらえるようにがんばるんだぞ」とアイドルの卵である真理子という女の子に目配せをして「どうぞ、よろしくお願いします」と奈良の鹿のように何度もお辞儀をしてタクシーを見送ってくれた。
すぐに真理子はタクシーの中で体をくっつけてきたけれど、日頃の激務のうえに、しこたまタダ酒を浴びるように呑んだので酔いが回ってしまい、直ぐに寝てしまった。
気が付いたら知らないホテルの部屋に寝かされていた。
体中に広がる異様な感覚で目が覚めたのだった。
その時、既に着ている物は全て取られ、全裸にされていた。
「お目覚めですか?」
そう言って真理子は八木沢の唇を奪う。
直ぐに舌が入ってきました。
真理子も、すでに全裸だった。

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