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蝶恋乱舞~禁断の策略愛に溺れて
第4章 素顔の信長
───あの猛将、織田信秀がいなくなり、家督を継いだ嫡男の信長はうつけ者
信秀の死後、その知らせを聞くや、尾張国の領地を狙う周辺国の武将たちは色めき立った。
近隣まで勢力を伸ばしている今川義元のみならず、同じ尾張国内の者たちまでもが信長から領地を奪うために動き始めた。那古野城内は戦々恐々とした雰囲気に包まれ始めた。
尾張国の北側に接する帰蝶の故郷、美濃国内でも、今こそ尾張を攻めるとき、という機運が、急激に高まっていった。
那古野城下に広がる、濃尾平野。
そこに、美濃国から尾張を目指して馬を走らせる一人の男がいた。
明智十兵衛光秀。男がまっすぐに見据える先には那古野城がある。
───姫、何年ぶりだろう
光秀は帰蝶との再会に高まる胸をおさえながら馬を蹴る。
───いま、迎えにゆく

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