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蝶恋乱舞~禁断の策略愛に溺れて
第3章 蜜に似た毒
光秀はうなずきこそしなかったが、黙ったままで帰蝶の双眸をまっすぐ見つめている。

あのとき感情のままに発した言葉が、こんな事態を招くなどとは思ってもみなかった。
激しい後悔で体の力が抜け、地面に両手をついてうなだれた。

「帰ってきてくれてうれしいよ、姫」
光秀が隣にかがみ込み、帰蝶が落とした肩を後ろから抱いた。

「光秀、あなたは悪魔ね」

「なんとでも言ってくれ。結ばれることは叶わずとも、姫のためなら、いかなる所業も厭わぬ」

帰蝶を振り向かせ、顎を指先で引き戻して見つめた。

「今夜、待ってるから」

「行くわけないでしょう」

帰蝶は立ち上がると、光秀の胸に体当たりして跳ねのけ、そのまま走って自室を目指した。



しかし、同じ日の夜。

そんな昼間の言動とは裏腹に、帰蝶は明智の屋敷にいた。
玉の汗をかきながら、光秀と熱い情交に耽っていたのだった。
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