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『春の嵐』
第3章 序章。
助け合わなくても、黙々と一人で何でもできる香菜にとって無価値な恵樹。

でも、多くの女子にとって、助けてくれて、笑顔で楽しく過ごす時間を提供してくれる恵樹は大事な存在。それを黙殺する香菜。疎ましく思われるのも仕方がなかったが、香菜は反発し続けた。

同性の友達もできず、両親は心配していた。母は、入学早々に、

「一緒に通うのだから仲良くしなさい」

と、言っていたが、あえて無視した香菜。負けず嫌いの香菜の性格が完全に裏目に出ていた。母の助言も、友達の誘いも断り続け、孤立していった香菜。

そんな香菜がみんなの輪に戻れたのは、恵樹だった。

遠足・・・。一人でレジャーシートを敷いて座った香菜の横にレジャーシートを広げた恵樹。

えっ?

驚く香菜だったが、話しかけるでもなく、いつものように無視していた。恵樹を見つけた女子数人が近づいてきて、その女子たちも、

えっ?

と、驚いて立ち止まった。

どうして、香菜と?

香菜には女子たちの思いはわかった。

そんなこと、知らないわよ。勝手に横にシートを広げて座ったんだから・・・。

それが香菜の答え。

香菜が様子を見ていると、朋華や他の女子も次々に恵樹の周りにシートを敷いて座り、恵樹を囲むように弁当を広げ、気が付くと香菜もその輪の中に取り込まれていた。

そして、食べ始め、ワイワイと話し、香菜にも女子が話しかけてきた。いろいろな子が話し、香菜も話した。

恵樹は一言も話さないで、黙々と食べながら、でも、話は聞いているようで、話す女子の方を見ていた。

反応が薄く、愚鈍だと思っていた恵樹。でも、話は聞いている。相槌も打つ。それだけで女子たちは満足な様子。たまに、話を振る女子も。それには、答える恵樹。

意外に的確な回答。一年生の初めに感じた『鈍い』という感じはなかった。
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