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『春の嵐』
第3章 序章。
久しぶりに話す女子もいて、香菜も場の雰囲気に馴染み、楽しい時間を過ごした。遠足が終わり、帰宅して、母親に、弁当のときの話をすると、

「仲良くした方がいいわ。あなたがいつも一人だから気を遣ってくれたのよ」

と、諭された。確かに、そうかもしれない・・・。その前年の遠足。一人で弁当を食べている香菜を恵樹がチラッと見て、こっちに来たら?という風に視線を送ってくれたことを思い出した。

確かに、優しいのかもしれない・・・。と思う自分と、情けを受けるほど落ちぶれていないという負けん気が香菜の中で鬩ぎあっていたが、確かに、楽しかった・・・。

みんなでワイワイと話しながら食べる弁当は美味しくて、楽しかった。

その頃から徐々に心を開き始めた香菜。そして、気が付いたとき、恵樹を好ましく思うようになっていた。

多分、梨々香が恵樹から離れていたこともあったと思う。

そう、香菜は梨々香が嫌いだった。学年のアイドルか何か知らないけど、あの可愛いと自覚した動作や言動に香菜はイラっとしていた。そんな梨々香が可愛いとハグする相手だった恵樹も好きになれなかったが、この頃になると、香菜の心境は変わっていた。

梨々香と恵樹が離れたこともあったが、自分が恵樹と話していると、意識している梨々香の視線を感じた。

梨々香が失ったものを、手に入れた優越感がなかったわけではない。でも、梨々香のお陰で恵樹との時間をロスしたという意識もあった。

梨々香さえいなければ、もっと早く、恵樹と打ち解けられたかもしれないという思いがあった。自分が恵樹を見て『鈍い』と思っていたことなど香菜は忘れていた。

その頃には既に、愛おしい男子になっていた恵樹。自分が過去にそんなことを思っていたことを香菜は記憶から削除していた。
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