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勇敢な恋の歌
第2章 浩平 君の事以外は何も考えられない
優香里は
Tシャツと短パンで脱衣場から出て来た。


蜂蜜みたいなリンゴみたいな香りを纏った優香里は
彼女自身が美味しいものになったみたいに湯気を立てている。


化粧を落とした顔はあどけなく、
つるんとして可愛い。


僕は、そんな風に思っていることは
おくびにも出さず、
優香里に背を向けて
布団を敷くと寝っ転がって本を開く。


優香里はディスクユニオンの黒い袋から
ミスチルのCDを取り出した。


ポータブルCDプレーヤーにセットして
ヘッドホンを嵌め、
ソファに寝転んだ。



同じ部屋に二人だけ。


優香里を独り占めしている悦びと
優香里を自分のものにできない苦しみが
一緒くたになって僕に襲い掛かる。



僕はこの気持ちに
どんな名前を付けたらいいのか分からない。
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