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2026 人質交換を託された女
第2章 大役
出されたペットボトル容器は、よく冷えていた。『冷静に話し合おう…』という相手からのメッセージと解釈した。しかし私は水を2-3口飲み、いきなり本題を切り出した。

「目的は何ですか…?」と。

目の前の男は問いがあまりにもストレートだったのだろう。「ふっ…」と鼻で笑い、「それは言えないな…」と回答を拒絶していた。

「それを伝えれば…警察は俺たちの欲しい物を用意してくれるのか…?」
男からの問いに私は頷いた。彼らの当然の反応だと想定していたからだ。

「善処します…そのために派遣された『交渉役』だと思ってください」と伝えた。

「まだ俺たちの望みも伝えていないのに…」と周りにいた男たちにも聞こえるように話していた。

当然、所轄の1捜査員である私が決定できる訳ではないが、そう伝えておくことが自然だと思った。いきなり拒否をすれば、相手の心は閉ざされてしまう。
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