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2026 人質交換を託された女 (上巻)
第5章 スマートマウス(2)
地下へ通じる部屋が、どこかにあるはずだと思っていた。調べられる箇所は、すべて調べていた。
1カ所だけ残されていた。それは『ATM機械室』だった。音を立てないよう細心の注意を払い、そっとトレイの扉を閉めた。素早く通路を横断し、機械室の前に立つ。心臓は今にも口から飛び出そうなほど、激しく打ち鳴らされていた。ドアノブに手を空け、扉を押していくと、ここは施錠されておらず、スッと扉が開いていく。
ここは限られた行員しか、立ち入りが許されない場所、銀行の心臓部とも言える空間だった。重い扉がスッと開いた瞬間、PCがビジー状態のような、機械の微かな動作音が聞こえる。密閉された空気特有の少し冷えた空気が、私の体を包んでくる。ここは何台か設置されたATMの裏側だった。ATMの機械は背後に細長く伸び、ATMコーナーに露出しているのは、ごく僅かだ。
壁に沿って奥に進む。突き当りの右側には壁がなく、スペースが見えた。右側には地下に降りる階段が設置されていた。ステンレスの手すりを掴み、そっと足音を立てず、ストッキングを穿いた足で降りていく。下は薄暗く、小さなライトがいくつか付いているだけだった。
さらに数段降りたところで、地下室の壁に面し、鉄格子の空間があった。静かに階段を下りていく。鉄格子の中に人がいた。
1カ所だけ残されていた。それは『ATM機械室』だった。音を立てないよう細心の注意を払い、そっとトレイの扉を閉めた。素早く通路を横断し、機械室の前に立つ。心臓は今にも口から飛び出そうなほど、激しく打ち鳴らされていた。ドアノブに手を空け、扉を押していくと、ここは施錠されておらず、スッと扉が開いていく。
ここは限られた行員しか、立ち入りが許されない場所、銀行の心臓部とも言える空間だった。重い扉がスッと開いた瞬間、PCがビジー状態のような、機械の微かな動作音が聞こえる。密閉された空気特有の少し冷えた空気が、私の体を包んでくる。ここは何台か設置されたATMの裏側だった。ATMの機械は背後に細長く伸び、ATMコーナーに露出しているのは、ごく僅かだ。
壁に沿って奥に進む。突き当りの右側には壁がなく、スペースが見えた。右側には地下に降りる階段が設置されていた。ステンレスの手すりを掴み、そっと足音を立てず、ストッキングを穿いた足で降りていく。下は薄暗く、小さなライトがいくつか付いているだけだった。
さらに数段降りたところで、地下室の壁に面し、鉄格子の空間があった。静かに階段を下りていく。鉄格子の中に人がいた。

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