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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第14章 《劇薬の香り》
一方、優香もまた、苦しんでいた。
拒絶したわけではなかった。ただ、向き合うのが怖かったのだ。

3日目の夜。
優香はベッドの中で寝返りを打っていた。
引き出しの奥にある「それ」が、気になって仕方がない。

(さとるさんの中身……。どんな匂いがするんだろう)

怖い。でも、知りたい。
3日間放置したことで、恐怖よりも好奇心が勝り始めていた。

優香は意を決して起き上がり、引き出しを開けた。
小袋を取り出す。
ゴム特有のラテックスの匂いが微かにするだけだ。まだ、その全貌は見えない。

(中身……確かめなきゃ)

優香はハサミを取り出すと、震える手でゴムの端に刃を当てた。
ジョキリ、と鈍い音がして、ゴムが切れる。

その瞬間だった。

「っ……!」

ゴムの密封が解かれた途端、閉じ込められていた空気が開放された。
栗の花のような、あるいは古びた雨水のような、強烈な生臭さ。
以前、雑誌から微かに感じたものと同じ匂い。けれど、濃度がまるで違う。
むせ返るような濃厚な「雄」の匂いが、部屋の空気を一瞬で塗り替えた。

(すごい……なにこれ、すごい匂い……!)

圧倒された。
写真やシミとは違う、あまりにも強烈な「現実」の塊。
優香は本能的な恐怖を感じた。

(これ、どうしよう……。隠しておけない)

雑誌なら隠せる。けれど、こんな生々しいものは、もしお母さんに見つかったら言い訳できない。
この匂いが部屋に残ってしまったら、きっと怪しまれる。

パニックになった優香は、切れたゴムをティッシュで包むと部屋を飛び出した。
トイレに駆け込み、中身を便器に放り込む。
水流のレバーを回すと、白い液体が入ったゴムは、渦を巻いて黒い穴の奥へと吸い込まれていった。

「はぁ、はぁ……」

優香はその場にへたり込んだ。
心臓が壊れそうなほど早鐘を打っていた。
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