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グッド・ガール 〜教師と生徒、恥辱の主従関係〜
第2章 グッド・ガール
「桐生さん?」


イヤホンで音楽でも聴いているのかと思ったけど、そうではない。


何度呼んでも返事がないので、座席まで進み、机の角を指先で叩いた。それでも桐生悠馬はこちらを見ようともしない。


その不穏な態度に、教室がざわめき始めた。心配そうな声のほかに、黙殺されている私を面白がっているのか、くすくす笑う声も聞こえた。


「おい桐生、どうしたんだよ」、桐生と仲の良い生徒が声をかけた。


すると桐生悠馬は、その生徒の方に向け、肘から顎を上げて顔をゆっくりと巡らせた。
そしてけだるそうに微笑み、立ち上がった。


「俺、帰るわ」


机の横に掛けていたカバンを取って教室を出て行く。私の方には見向きもしない。


「ちょっと、桐生さん」


私はついその後を追って教室を出た。
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