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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第14章 餓鬼
片方のベッドの上にマッサージ器が転がっていた。
【ほんとに最悪だ……】
その破壊力を知らないわけじゃなかった。
シャワーで落ち着いた火照りが灯ってしまう。
「…くそっ……」
結奈は一人悪態をつく。
【…逢いたい……陽翔に……逢いたい……待ってて…帰るから……絶対……】
次に会う時はうんと甘えさせてやろう。
あんな奴に電マを使われてしまうんだ。
陽翔が臨むなら玩具も持っていてあげる。
【…陽翔…絶対これっきりにさせるから……明日からは陽翔専用になるから……】
もっと酔ってしまいたいともう1本ビールを取り出した。
それを空けると、浴室のシャワーが止んだ。
結奈は深い溜め息をついてルームライトを落とした。
浴室のドアが開く。
「なに勝手に暗くしてんすか…」
違う場所のスイッチで部屋は元の明るさに戻された。
くしゃくしゃとタオルで短い髪を拭いて近づいていく。
「さっさと済ませて帰りたいんすよね?…だったらわかるでしょ…」
結奈の方が圧倒的にいい大人だ。
陽翔の時だって最初はこっちがコントロールできた。
こいつは自信たっぷりの笑みを浮かべて、視線でベッドに行けと言いたげだ。
【私が気圧されることなんてない…どんなに経験があるか知らないけど、試してあげようじゃない……】
「はいはい…あんなモノ使わなきゃ悦ばせらんない程度なんだろ…さっさと出して終わりにしてやるから……」
結奈はソファから立ち上がりローブの帯を解いた。 そのままストンと肩から落としていく。
バッグから用意してきたスキンを掴んでベッドへと向かった。
二つ並んだベッド、手前にはマッサージ器が転がっている。
【どうせ避けらんない……】
マッサージ器のあるベッドを選び、上がっていく。 背中に髪を噛まさないよう、仰向けになっていった。
「なんすか…マグロなんて勘弁っすよ……ほら、まだフル勃起してないんすから…陽翔みたいに裸視るだけでおっ勃たないんでね…」
ほんとに嫌な奴だ。
結奈は褪めた目つきで、ゆっくりと上体を起こしていく。
「こっちにおいでよ…お望み通りにしてやるから……」
健人はまたへらへらと笑みを溢してベッドに上がってくる。

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