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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第14章 餓鬼
「先輩にも後で送りますよ…」
そう言われて後ろから視ていた男も満更じゃない顔をしていた。
「そろそろいいっすか…まだ散歩の途中なんで…」
「やべ、俺達も…や、もう終電終わってるな…」
若い方はついて来かねない雰囲気だった。
「もう行くぞ…会社にタクチケ請求すればいいだろ…」
先輩の声に若い方は渋々といった感じだったが、男達は先へと歩き出していった。
「はぁ…はぁ…お前、ほんと最低だな……」
「あぁ…ちゃんと言うこと聞かないから首赤くなってるじゃん…」
結奈は首に伸びてきた手を振り払った。
「もういいだろ…さっさとホテルに行ってすることすれば……」
なんだか自暴自棄になっていた。
「いや、だめっすね…ほらどっちなんすか…」
引っ張られると首がひりついた。
仕方なく地べたを歩きだす。
【なんで?…なんで私は……】
そんなわけない。
いったい何処にこうなる要素があった?。
結奈は自らの変化に戸惑いを隠せない。
【ふんっ…とんだ変態女だな…】
健人は背後から結奈を見つめ、ほくそ笑んだ。
街灯の横を歩き抜ける時、間違いなく女の内腿が濡れ光っているのが見えていた。
【きつい…こんなに遠かったっけ……】
コインパーキングから目的のビルまでは150mくらいだったはず。
パンプスで歩いていた当時は何でもない距離だった。
男達が曲がって来た角からは50mほどなのに。
もう膝をつかずにになんて歩けなかった。
リードを掴む健人が真後ろを歩いていることもどうでもよくなっていた。
「疲れた?…」
「だったら立っていいわけ?……」
健人は即答で却下した。
いい女が全裸で犬のように歩いている。
しかも親友が想いを寄せている女だ、もっと苛めたいに決まっている。
「ほら、もう少しっすよ…」
スマホのマップを閉じてポケットにしまい込んだ。
馴染みのあるビルの前で結奈は止まった。
「ここだから…もう首輪外して……」
「ちゃんと入り口までいきましょうよ…懐かしいんでしょ…あ、あんまりいい思い出ないんすか…」

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