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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第31章 導きの神と繋ぐ指先
「ハハッ・・・んなことあんだな。まあうちも同じだわ」
「え?」
「妹のほうがはるかにモテる。・・・学生時代なんて、2ヶ月ごとに違う男と付き合っててびっくりしたわ。結局、どんなやつと結婚するのかと思って見てたら、意外と落ち着いたやつと一緒になったよな・・・」

まだまだ互いに知らないことがたくさんある。
でも、今日一日でまた、いろんな素直さんに出会えた。

「へへ・・・なんか、いいね、こういうの・・・」
「ん?何が?」
「わかり合っていくっていうか、なんだろ、時間が重なるっていうか」
「随分、文学的だな」
「それに、めっちゃ感謝している」

ほわほわした私は、いつも正直になっちゃう。
これは何もお酒のせいばかりじゃない。

素直さんだからだ。

この、飾らない人を前にすると、
なんだか肩の力が抜けるんだ。

嬉しいことは嬉しいって言えるし、
甘えたい時はそうできる。

本当に、本当に・・・これは私にとっての奇跡みたいなものだから。

「感謝って?」
「ここまで来れたこと、
 お伊勢参りもぜーんぶ行かれたこと、
 巴さんたちに会えたこと、
 そして何より・・・」

昼間のことを思い出す。
彼が神様にお祈りしたこと、
『ゆらさんと、ずっと仲良くいられますように』
・・・そう言ってくれて、嬉しかったから、
私も、お返ししなきゃと思うんだ。
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