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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第29章 始まりの海と再会の予感
☆☆☆
二見興玉神社を出発すると、今度は伊勢市に向かって車を走らせる。
「予定だと、外宮に行く事になってるけど、先に倭姫宮(やまとひめみや)っていうところ行っても大丈夫?」
運転席の素直さんが聞いてくる。
彼が気にしているのは多分、私が以前に『摂社や末社は本殿にお参りに行った後』と言ったからだと思う。
倭姫宮とは、伊勢神宮の『別宮』と呼ばれているお社だ。
実は、伊勢神宮とはひとつの神社を指す名称ではないようなのだ。いわゆる伊勢の本体である所の内宮と外宮と呼ばれるお宮の他に、大小さまざまの『別宮』『摂社』『末社』が付近に点在している。その全てを総称して伊勢神宮、と呼ばれている・・・らしい。
この『別宮』というのが、いわゆる摂社や末社と同じ扱いなのかどうか、はっきり言って私にもよくわからない。
名前が違うから、違うものなのかな、とは思う。
素直さんによると、外宮を参拝してから倭姫宮や月夜見宮(つきよみのみや)に行くと戻る感じになって時間がかかる、ということだった。
特に倭姫宮は外宮の駐車場からも離れているようだ。
どうする?と聞かれたので、結局私は、
「大丈夫じゃないかなー」
なんて、答えた。
ちょっと調べ切れていないが、まあ、日本の神様は心が広いから・・・、といういつもの理論である。
そんなわけでまず私たちは内宮の別宮であるところの倭姫宮に向かうことにした。
倭姫宮は伊勢市の中心街から少し東寄り、神宮美術館にほど近い場所にある。森の中に小さな駐車場と『倭姫宮』と書かれた白い看板が目印だった。
車を停めて鳥居をくぐると、さっきまで感じていた喧騒が遠のいたような錯覚に陥る。駐車場が小さいせいかもしれないが、観光客も少ないようだ。玉砂利を踏みしめながら、本殿に向かって歩いていく。
こういう神社の雰囲気って不思議だなと思う。
たとえ東京のビル街の間にある神社でも、なんとなく静かな雰囲気がある。
あんまりオカルトやスピリチュアル的なことを信じているわけではないが、もしかしたら本当に『結界』なんてものがあるのかもしれないなとすら思う。
鳥居をくぐり、ちょっと行くと左手に宿衛屋という、いわゆる社務所のようなものがある。その奥に手水舎があった。あずま屋風の簡易な屋根の下に柄杓が並んで立てかけてある水受けがある、なんとも趣深い佇まいだ。
二見興玉神社を出発すると、今度は伊勢市に向かって車を走らせる。
「予定だと、外宮に行く事になってるけど、先に倭姫宮(やまとひめみや)っていうところ行っても大丈夫?」
運転席の素直さんが聞いてくる。
彼が気にしているのは多分、私が以前に『摂社や末社は本殿にお参りに行った後』と言ったからだと思う。
倭姫宮とは、伊勢神宮の『別宮』と呼ばれているお社だ。
実は、伊勢神宮とはひとつの神社を指す名称ではないようなのだ。いわゆる伊勢の本体である所の内宮と外宮と呼ばれるお宮の他に、大小さまざまの『別宮』『摂社』『末社』が付近に点在している。その全てを総称して伊勢神宮、と呼ばれている・・・らしい。
この『別宮』というのが、いわゆる摂社や末社と同じ扱いなのかどうか、はっきり言って私にもよくわからない。
名前が違うから、違うものなのかな、とは思う。
素直さんによると、外宮を参拝してから倭姫宮や月夜見宮(つきよみのみや)に行くと戻る感じになって時間がかかる、ということだった。
特に倭姫宮は外宮の駐車場からも離れているようだ。
どうする?と聞かれたので、結局私は、
「大丈夫じゃないかなー」
なんて、答えた。
ちょっと調べ切れていないが、まあ、日本の神様は心が広いから・・・、といういつもの理論である。
そんなわけでまず私たちは内宮の別宮であるところの倭姫宮に向かうことにした。
倭姫宮は伊勢市の中心街から少し東寄り、神宮美術館にほど近い場所にある。森の中に小さな駐車場と『倭姫宮』と書かれた白い看板が目印だった。
車を停めて鳥居をくぐると、さっきまで感じていた喧騒が遠のいたような錯覚に陥る。駐車場が小さいせいかもしれないが、観光客も少ないようだ。玉砂利を踏みしめながら、本殿に向かって歩いていく。
こういう神社の雰囲気って不思議だなと思う。
たとえ東京のビル街の間にある神社でも、なんとなく静かな雰囲気がある。
あんまりオカルトやスピリチュアル的なことを信じているわけではないが、もしかしたら本当に『結界』なんてものがあるのかもしれないなとすら思う。
鳥居をくぐり、ちょっと行くと左手に宿衛屋という、いわゆる社務所のようなものがある。その奥に手水舎があった。あずま屋風の簡易な屋根の下に柄杓が並んで立てかけてある水受けがある、なんとも趣深い佇まいだ。

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