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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第29章 始まりの海と再会の予感
「ご祈祷5000円の所、塩草なら2000円だって、巫女さんが言ってたよ」

うぅっ!なんか商売上手な巫女さんだな・・・。
でも、そんな事言われたら。むむむむ・・・

腕組みをしてじーっと受領所に展示されている塩草を見つめる。
それは、何やら小さい昆布のようなものが紐で束ねられているものと、白色の『禊』と描かれたお守りがセットになって箱に入っていて、普通のお守りよりも豪華な感じだ。書いてあることによると、この塩草を浴槽に入れて入浴すると禊の代わりを果たすし、身に付けていると穢れを祓う力があるとか、ないとか・・・。

基本、私は神社でお守りの類はよほどのことがない限り頂かない主義だ。はっきりいってキリがないからである。

しかし、この潔斎の代わりになるというこの『無垢塩草』はちょっと・・・いや、だいぶ心惹かれるものがあるぞ・・・。

どうするか・・・??

「あ、これ、ひとついただきます」

え!?

私が迷いに迷っている横で、あっさりと素直さんが『無垢塩草』を頂いていた。『こういうのは迷ったらもらっといた方がいいんだよ』というのが彼の言い分だった。

思いきり、いいなぁ・・・

最大の迷いどころは終わってしまったので、その後はスムーズだ。二見興玉神社の御朱印を二人でいただき、来た道を戻る形で神社を後にした。
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