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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第28章 結ぶこころと絡まる指先
そっと、自分のお腹に手を当ててみる。
私のお腹はぽよんとしているけど、普通のお腹だ。
ツンと張って、中でぽこん、ぽこんと赤ちゃんが動いていた巴さんのお腹とはぜんぜん違う。当たり前だが。

『ゆらさんも、素直さんに赤ちゃん欲しいって・・・お願いしないと。』

不意に巴さんの言葉が脳裏に蘇ってくる。

あわわわわ・・・

なんだかわからないけど、急に照れてしまう。
顔を半分お湯に沈め、ぶくぶくと息を吐く。

うううっ・・・赤ちゃん・・・

もし、そんなんなったらどうなんだろう。
私がいて、私の右手にちっちゃい手がつながってて、その子の反対の手が素直さんにつながってて・・・

三人で・・・いや、もしかしたら四人?
お買い物とか行ったり、また神社とか一緒に行ったり・・・。

私にそんな日が、来るのかな

それはまだ、はっきりわからない。掴みどころのないもののような気がしてしまう。
でもそれは、巴さん達を見て着実に前よりも『現実』になっていると感じるのだ。

「結婚・・・かあ・・・」

明日訪れるのは伊勢神宮だ。
伊勢は、日本最強の神社として知られている。

願いを叶える力が一番強い神社なのだ。
そこでの願い・・・

それを考えて、私はまたぶくぶくと顔を半分お湯に沈ませていた。
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