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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第27章 古の都と深まる絆(後編)
そう、天照大神が天岩戸に引きこもったとき、神様たちの知恵袋よろしくあれこれ策を巡らせたのは、たしかに知恵の神様『思兼神』である。

「思兼神は『天津神』(あまつかみ)なのよ。久延毘古命は『国津神』(くにつかみ)の知恵の神」
「は?」

日本の神様は大きく二つのグループに分けられる。
天照大神率いる、天上世界、高天原におわす『天津神』、
大国主神率いる、地上世界、葦原中津国にもともといた『国津神』。

思兼神は天津神グループの知恵者で、久延毘古命は国津神グループの知恵者なのだ。

「派閥があるのか・・・神様も大変だなあ」

ん・・・んっ?
派閥、じゃないと思うけど・・・
ま、いっか。細かいことは。

というわけでこの二社は絶対行きたいということで、道順を決定することになった。

まずは、狭井神社を目指すことになる。
一旦注連柱をくぐり、祈祷殿まで降りていき、左手にある『くすりの道』に入っていく。ここがくすりの道と呼ばれているのは、狭井神社が病気平癒や厄病除けのご利益があるとされ、医薬業者の崇敬を集めていることに由来するようだ。

きれいに整備された緩やかな道を登っていくと、鳥居のむこうに柵に囲まれた岩が鎮座する『磐座神社』に突き当たる。ここには大国主神とともに国造りをした、シゴデキの神様である少名彦命(すくなひこのみこと)が祀られているとのことだった。

「少名彦って、神田明神にもいた?」
「そうそう、あそこは大国主神と少名彦命とセットで祀っている神社だったよね」

実はこの二柱、名前に『大』『少』とあるように、もともとペアで生み出されたのではないかと思われるフシがあるのだ。なので、セットでお祭りされることが非常に多い。こちら大神神社の御祭神は大国主神そのものではないけれども、非常に縁の深い『大物主神』を祀っているので、やっぱり少名彦様もいらっしゃる、というわけだ。

軽く頭を下げてお参りをする。

更に少し歩いていくと、売店などがあるエリアを抜け、参道が山の方に続く。階段を登りきるとそこに現れたのが『狭井神社』である。
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