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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第27章 古の都と深まる絆(後編)
説明書きには、この2つの岩は神様が宿っているとされた磐座(いわくら)なのだそうだ。その由来は、大物主とその妻である活玉依姫(いくたまよりひめ)の恋物語なのだそうだ。

ええっと・・・ど、どうしよう。

私の視線が、ちらっと『夫婦円満』という単語をなぞる。

ここにお参りしようって言ったら、
そ、そういう意味になっちゃう・・・?

そんな風に私が躊躇していると、ぐいっと私の手が強く引っ張られた。

え!?えええっ!!?

ぐいぐいと力強く手を引かれ、あっという間に鳥居をくぐってしまう。
もちろん、私の手を引いたのは素直さんだった。

こ、これって!?

ちらっと彼の顔を見たけれども、彼の視線はすでに、神様が宿るとされている二つの大岩に注がれていた。

「ほら、早くお参りしねーと、遅くなっちまうし」
彼が5円玉を投げ、ころん、とそれが音を立ててお賽銭箱に吸い込まれる。

「あ、う、うん」

まだ右手にさっきの力強く引っ張られた感触が残っている。
胸が、ドキドキしている。

手を合わせて、二礼、大きく響くように二拍手・・・そして、一礼。

活玉依姫の物語、それは、ある美しい人間のお姫様のもとに大物主が通ってきて、結婚・・・子どもができるという話だ。

ちなみに、この男性、高貴な人であることはわかるのだが、素性が知れなかったようで、そのことに不安を覚えた両親が一計を案じたという話がある。
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