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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第26章 古の都と深まる絆(前編)
『はあ、やれやれ、めちゃ大変だった』と素直さんが言ってたのが、なんか面白くて、ふふっと笑ってしまった。
さて、まだまだ春日大社は広い。その後、私達の前に現れたのはおよそ3ヘクタールの広さを誇る『春日大社萬葉植物園』だった。
「どうする?見ていく?」
「時間あるのかな?」
「うーん・・・大丈夫かな?」
この後のことを教えてもらうと、石上神宮と大神神社という私が行きたいと言っていた神社を回る以外の予定は、特に入れていないという。
「じゃあ、せっかくだし、見ていこうか」
入口で入場料700円を支払う。
まあ、植物園とは言え、ぐるっと回れるお散歩道みたいなものだ。4月のこの時期には小さいお花がたくさん咲いていた。
入口でもらった『花ごよみ』を見てみると、現代名と万葉時代の名前を同時に知ることができて、結構面白かった。
鈴なりの白い花を咲かせる『あしび』
細々とした白い花と赤い実をつける『やまたづ』
染料のもとになったという『やまあゐ(山藍)』
小さな線香花火のようなお花を咲かせる『ひとりしずか』
万葉の人が目にし、歌に詠んだ植物をあちこちに見ることができた。
個人的に詩や和歌が好きな私としては、面白い・・・んだけど・・・
素直さんは退屈じゃないかな?
パシャっと素直さんがスマホで花の写真を撮っている。
へえ、そんな趣味あるんだ・・・と思ったら、何やら画面を操作して、『ふーん』とか『なるほど』等と言っていた。
どうやらAIに『何の花か?』などと尋ねているらしい。
本当に、『情報命!』のコンサルらしい楽しみ方だな、なんて思ってちょっと笑いがこぼれる。
「何か分かった?」
「あ、うん・・・これさ・・・」
彼が見ていたのは深い紫に近い小さな花を咲かせた草だった。
「これ現代名は『翁草』で、万葉名は『ねつこぐさ』なんだって」
「変な名前だね」
「お・・・歌もあるらしいぞ?」
彼が読み上げる。
『芝付(しばつき)の
御宇良崎(みうらさき)なるねつこ草
あひ見ずあらば
吾(われ)恋ひ(こい)めやも』
「ん?どういう意味だ?」
彼は首をひねっているが、私はその横で顔が火照ってしょうがなかった。
こ、これ偶然・・・だよね??
さて、まだまだ春日大社は広い。その後、私達の前に現れたのはおよそ3ヘクタールの広さを誇る『春日大社萬葉植物園』だった。
「どうする?見ていく?」
「時間あるのかな?」
「うーん・・・大丈夫かな?」
この後のことを教えてもらうと、石上神宮と大神神社という私が行きたいと言っていた神社を回る以外の予定は、特に入れていないという。
「じゃあ、せっかくだし、見ていこうか」
入口で入場料700円を支払う。
まあ、植物園とは言え、ぐるっと回れるお散歩道みたいなものだ。4月のこの時期には小さいお花がたくさん咲いていた。
入口でもらった『花ごよみ』を見てみると、現代名と万葉時代の名前を同時に知ることができて、結構面白かった。
鈴なりの白い花を咲かせる『あしび』
細々とした白い花と赤い実をつける『やまたづ』
染料のもとになったという『やまあゐ(山藍)』
小さな線香花火のようなお花を咲かせる『ひとりしずか』
万葉の人が目にし、歌に詠んだ植物をあちこちに見ることができた。
個人的に詩や和歌が好きな私としては、面白い・・・んだけど・・・
素直さんは退屈じゃないかな?
パシャっと素直さんがスマホで花の写真を撮っている。
へえ、そんな趣味あるんだ・・・と思ったら、何やら画面を操作して、『ふーん』とか『なるほど』等と言っていた。
どうやらAIに『何の花か?』などと尋ねているらしい。
本当に、『情報命!』のコンサルらしい楽しみ方だな、なんて思ってちょっと笑いがこぼれる。
「何か分かった?」
「あ、うん・・・これさ・・・」
彼が見ていたのは深い紫に近い小さな花を咲かせた草だった。
「これ現代名は『翁草』で、万葉名は『ねつこぐさ』なんだって」
「変な名前だね」
「お・・・歌もあるらしいぞ?」
彼が読み上げる。
『芝付(しばつき)の
御宇良崎(みうらさき)なるねつこ草
あひ見ずあらば
吾(われ)恋ひ(こい)めやも』
「ん?どういう意味だ?」
彼は首をひねっているが、私はその横で顔が火照ってしょうがなかった。
こ、これ偶然・・・だよね??

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