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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第26章 古の都と深まる絆(前編)
自動車の方も鹿に気を遣ってるような雰囲気があるので、この辺の人は鹿との共生に慣れているのかもしれない。
もちろん、鹿の方も人を全く怖がっていない様子で、歩いていると、たまに二人の間からにゅっと鹿が頭を出してきたりして『ひゃあっ!』とこっちのほうが悲鳴を上げたりもした。
「後で鹿せんべいあげてみようか」
「うん、そうだね」
ヒラヒラしている服を着ていると鹿にムシャムシャされるという話も聞いたことがある。今日の私の格好はパンツルックなので、その心配はないが、スカートとかだったらいきなり後ろから『はむっ』とされていたかもしれない。
さて、大通りを越えると右手に広がっているのが飛火野(とびひの)と呼ばれる芝生地帯である。ものすごい広い公園、みたいに見える。
「なんかここ、ウソかホントか、古代に『狼煙』をあげたとか書いてあったぞ」
「そうなんだ・・・」
「予約したらラッパで鹿を集めるところ見れたらしいな」
鹿寄せというらしいが、予約をすると、職員さんがホルンを吹いて鹿を集めてくれるらしい。結構お値段が張るし、一ヶ月前からの予約らしいので、おそらくは団体客向けのイベントなんだろうなと思う。
ちょうどここで、鹿せんべいを売っていたので、一束(?)購入してみた。
「どれどれ・・・食いつくのかな?」
もう、買った時点で、私たちの手元に鹿せんべいがあるのがわかってるらしく、先程とは鹿の近寄ってくる勢いが違うのだ。
「ひゃあっ!」
あまりの迫力に、思わず私は自分が持ってた鹿せんべいを素直さんに押し付けて、慌てて避難。
「お!いや、・・・こ、こら・・・来すぎだって!」
わらわらわらわら・・・
5頭もの鹿が素直さんの方に群れていく。
私はちょっと離れて見ていたが、素直さんは自分の手が噛みつかれそうになりながらもなんとか鹿たちにせんべいを配っていた。
平等に配ろうとしているらしいが、一頭めちゃくちゃ積極的な子がいて、他の子にあげようとしても、その子がにゅっと顔を突き出してきてバクバク食べてしまう。
私は安全地帯から、『ああ、どこにでもああいう子、いるよね・・・』と思いながら見ていた。結局、ものの1分もしないうちにせんべいは食い尽くされてしまったようで、せんべいがなくなると、鹿たちはさっさとどこかに行ってしまった。
もちろん、鹿の方も人を全く怖がっていない様子で、歩いていると、たまに二人の間からにゅっと鹿が頭を出してきたりして『ひゃあっ!』とこっちのほうが悲鳴を上げたりもした。
「後で鹿せんべいあげてみようか」
「うん、そうだね」
ヒラヒラしている服を着ていると鹿にムシャムシャされるという話も聞いたことがある。今日の私の格好はパンツルックなので、その心配はないが、スカートとかだったらいきなり後ろから『はむっ』とされていたかもしれない。
さて、大通りを越えると右手に広がっているのが飛火野(とびひの)と呼ばれる芝生地帯である。ものすごい広い公園、みたいに見える。
「なんかここ、ウソかホントか、古代に『狼煙』をあげたとか書いてあったぞ」
「そうなんだ・・・」
「予約したらラッパで鹿を集めるところ見れたらしいな」
鹿寄せというらしいが、予約をすると、職員さんがホルンを吹いて鹿を集めてくれるらしい。結構お値段が張るし、一ヶ月前からの予約らしいので、おそらくは団体客向けのイベントなんだろうなと思う。
ちょうどここで、鹿せんべいを売っていたので、一束(?)購入してみた。
「どれどれ・・・食いつくのかな?」
もう、買った時点で、私たちの手元に鹿せんべいがあるのがわかってるらしく、先程とは鹿の近寄ってくる勢いが違うのだ。
「ひゃあっ!」
あまりの迫力に、思わず私は自分が持ってた鹿せんべいを素直さんに押し付けて、慌てて避難。
「お!いや、・・・こ、こら・・・来すぎだって!」
わらわらわらわら・・・
5頭もの鹿が素直さんの方に群れていく。
私はちょっと離れて見ていたが、素直さんは自分の手が噛みつかれそうになりながらもなんとか鹿たちにせんべいを配っていた。
平等に配ろうとしているらしいが、一頭めちゃくちゃ積極的な子がいて、他の子にあげようとしても、その子がにゅっと顔を突き出してきてバクバク食べてしまう。
私は安全地帯から、『ああ、どこにでもああいう子、いるよね・・・』と思いながら見ていた。結局、ものの1分もしないうちにせんべいは食い尽くされてしまったようで、せんべいがなくなると、鹿たちはさっさとどこかに行ってしまった。

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