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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第26章 古の都と深まる絆(前編)
肩で息をしながら、温かい身体にもたれていた。端から見たらきっととても変な姿勢だけど、それはそれで心地よくて、しばらくそうしていたい気持ちになってしまう。

「ゆらさん・・・イッた?ちゃんと、気持ち、よかった?」

やっぱり若干、息が切れていた素直さんが尋ねてくれる。声をすぐに出すことができなかった私は、返事の代わりにうんうんと頷いて見せた。

「良かった・・・」

ぎゅうっと抱きしめてもらって、しばらくしてやっと声が出るようになった。なので、私も聞いてみた。

「素直さんも?」
「ああ・・・」
「気持ちよかった?」
「ああ、もちろん・・・」

ちょっと気になっていた別のことも聞いてみた。

「ねえ」
「ん?」
「もしかして、これも・・・その・・・してみたかったことだったの?」
「ん?・・・ああ、そうだな・・・でもな」

そう言った素直さんが、私の頭をナデナデしてくる。まるで子猫をあやすようだななんて思ったけれども、それはそれでまた、私はいっぱいの幸せを感じてしまう。

「ゆらさんだから・・・したかった・・・かな?」
「え・・・それって?」

私だからってどういうことだろう。そこんところをもう少し聞きたかったけれども、彼は返事をはぐらかすように私にチュッとキスをしてくる。結局、その日、彼は私の質問には答えてくれなかった。

ま、いいか・・・

とんと、おでこを彼の胸につけて、ゆっくりと呼吸をする。
彼の体温、彼の匂い・・・そんなのを感じたまま、気持ちよさのあまり眠りそうになってしまう。

しばらくたってやっと、あれ?この体勢、もしかしたら素直さん、めっちゃ重いんじゃないのかなと気づいたのだけれども、10分ほど、結局その姿勢のまま、私は彼の身体全部を堪能してしまったのだった。
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