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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第26章 古の都と深まる絆(前編)
【古の都と深まる絆(前編)】
「ええええっ!!!また旅行に行くのっ!?」
「しっー!!こ、声がおっきいよ、えっちゃん!」
寒河江係長がギロッとこっちを見たような気がしたのは、気のせいではないと思われる。
年度が明けて、4月。私達の部署の繁忙期のひとつである。まあ、多くの場合、契約にかかる仕事は3月までに終わっているので、正確に言えば4月は繁忙期の次に忙しい・・・くらいの位置づけである。
でも暇ではない。そんな時に呑気に仕事場で旅行の話をしてたら、そりゃ管理職としては睨みのひとつも効かせたくなるというものだ。
寒河江係長の殺気を感じて、一応は目の前のディスプレイに集中したものの、やっぱりさっきの発言が気になったのか、えっちゃんが目線は前向きのまま小声で話しかけてくる。
「で・・・?どこ行くのよ・・・まさか海外とかじゃないわよね?」
「あ、えっと、いや・・・伊勢・・・神宮に」
ぱちぱちぱちぱちぱち・・・
しばらく無言のまま二人が打つキーボードの音だけが周囲に響いていた。
突然、私の画面の右下にポンとポップアップが上がる。社内チャットの通知だ。
『えっちゃん:は?』
『えっちゃん:しぶくね?』
『えっちゃん:もっとこう・・・ろまんちっくな男女が行くとこ、他にあるのでは?』
よほど物申したかったのか、チャットが間髪入れずに三連投される。
いや、そんなこと言ってもなあ・・・。
話せば(ちょっと)長くなる。
先週の日曜日。お花見から帰ってきたときのことである。素直さんのお家で、一緒に夕食を食べてる時に素直さんが『伊勢神宮行きたいって言ってたよね』と話し始めたのだ。
曰く、
『いや、ほら、淡路で一緒になった二人いたじゃん?港斗くんと、巴さん。あの二人が来週末に伊勢神宮に行くらしいんだよね・・・別に合わせるってわけじゃないけど、10日に休み取れば三連休にできるじゃん?俺の方は4月はまださほど忙しくないからさ、行くならこのあたりがいいかもななんて思ったんだけど・・・』と。
どうやら、港斗さんとLINEでやり取りしてて、向こうの旅行を知ったのがきっかけみたい。もちろん、私としては伊勢神宮には行きたいので、大きく首を縦に振ったのであるが・・・問題がひとつあった。
「ええええっ!!!また旅行に行くのっ!?」
「しっー!!こ、声がおっきいよ、えっちゃん!」
寒河江係長がギロッとこっちを見たような気がしたのは、気のせいではないと思われる。
年度が明けて、4月。私達の部署の繁忙期のひとつである。まあ、多くの場合、契約にかかる仕事は3月までに終わっているので、正確に言えば4月は繁忙期の次に忙しい・・・くらいの位置づけである。
でも暇ではない。そんな時に呑気に仕事場で旅行の話をしてたら、そりゃ管理職としては睨みのひとつも効かせたくなるというものだ。
寒河江係長の殺気を感じて、一応は目の前のディスプレイに集中したものの、やっぱりさっきの発言が気になったのか、えっちゃんが目線は前向きのまま小声で話しかけてくる。
「で・・・?どこ行くのよ・・・まさか海外とかじゃないわよね?」
「あ、えっと、いや・・・伊勢・・・神宮に」
ぱちぱちぱちぱちぱち・・・
しばらく無言のまま二人が打つキーボードの音だけが周囲に響いていた。
突然、私の画面の右下にポンとポップアップが上がる。社内チャットの通知だ。
『えっちゃん:は?』
『えっちゃん:しぶくね?』
『えっちゃん:もっとこう・・・ろまんちっくな男女が行くとこ、他にあるのでは?』
よほど物申したかったのか、チャットが間髪入れずに三連投される。
いや、そんなこと言ってもなあ・・・。
話せば(ちょっと)長くなる。
先週の日曜日。お花見から帰ってきたときのことである。素直さんのお家で、一緒に夕食を食べてる時に素直さんが『伊勢神宮行きたいって言ってたよね』と話し始めたのだ。
曰く、
『いや、ほら、淡路で一緒になった二人いたじゃん?港斗くんと、巴さん。あの二人が来週末に伊勢神宮に行くらしいんだよね・・・別に合わせるってわけじゃないけど、10日に休み取れば三連休にできるじゃん?俺の方は4月はまださほど忙しくないからさ、行くならこのあたりがいいかもななんて思ったんだけど・・・』と。
どうやら、港斗さんとLINEでやり取りしてて、向こうの旅行を知ったのがきっかけみたい。もちろん、私としては伊勢神宮には行きたいので、大きく首を縦に振ったのであるが・・・問題がひとつあった。

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