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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第23章 祈りの先とつながる想い
☆☆☆
さて、こうしたわけでドタバタながらもなんとか神戸八宮巡りを終えた私たちは、無事に新幹線に間に合う時間に新神戸駅にたどり着くことができた。
手には帰り道で食べようと買った『神戸すきやき弁当』、それからお茶がしっかりと握られている。
予定時間、岡山方面からのぞみ号が新神戸のホームに滑り込んで来る。まだ空は明るいが、その光は柔らかく、すぐに日が陰ってくるだろうことを予想させた。
よいしょっとキャリーカートを新幹線に運び込み、席について、やっと一息つくことができた。
「結構ギリギリ・・・だった?」
ちょっと私のワガママで今日一日で8つも神社を巡ってしまった。運転してくれた素直さんには、もしかしたらものすごい負担をかけたかもしれない。
「あ?いや、そうでもねーだろ」
ただ、彼はそう言ってくれる。
そして、私は、彼がそんなふうに言ってくれることを知っていたのだ。
新幹線が動き出し、新神戸駅の周囲に茂る森が後ろに遠ざかっていく。市街地を抜け、田園風景がサラサラと窓の外を流れていく。
お弁当を開いて、並んで二人で食べる。お茶を飲みながら、おしゃべりしながら。
あの神社がーとか、海がきれいだったねーとか、
巴さんたち、もうお家についてかな、なんてことも。
お弁当を食べ終わって、弁当ガラを素直さんが捨てて来るよと言ってくれた。席に残った私はというと、お腹がいっぱいになったせいか、ちょっとまたぼんやりとしてきてしまう。
窓の外はゆっくりと暮れなずんでいく。夕焼けに藍が混ざり、トンネルを抜けるごとにその色が深くなっていく。
そんな光景を見ながら、ああ、旅行終わっちゃうんだなって思う。
楽しかった。
すごく、楽しかった。
昼も夜も、心も体も、彼がいっぱいだった。
こんな時間、私には今までなかったから。
だから、とても嬉しいし、幸せな休日だった。
さすがにお腹の中の彼の『余韻』はもう消えているけれども、それでもちょっと記憶を辿れば、優しい温かさを思い出すことができてしまう。
その人がそこにいなくても、感じる。
そんなこと、小説の中だけのことだと思っていたけど、本当にあるんだな・・・なんて。
さて、こうしたわけでドタバタながらもなんとか神戸八宮巡りを終えた私たちは、無事に新幹線に間に合う時間に新神戸駅にたどり着くことができた。
手には帰り道で食べようと買った『神戸すきやき弁当』、それからお茶がしっかりと握られている。
予定時間、岡山方面からのぞみ号が新神戸のホームに滑り込んで来る。まだ空は明るいが、その光は柔らかく、すぐに日が陰ってくるだろうことを予想させた。
よいしょっとキャリーカートを新幹線に運び込み、席について、やっと一息つくことができた。
「結構ギリギリ・・・だった?」
ちょっと私のワガママで今日一日で8つも神社を巡ってしまった。運転してくれた素直さんには、もしかしたらものすごい負担をかけたかもしれない。
「あ?いや、そうでもねーだろ」
ただ、彼はそう言ってくれる。
そして、私は、彼がそんなふうに言ってくれることを知っていたのだ。
新幹線が動き出し、新神戸駅の周囲に茂る森が後ろに遠ざかっていく。市街地を抜け、田園風景がサラサラと窓の外を流れていく。
お弁当を開いて、並んで二人で食べる。お茶を飲みながら、おしゃべりしながら。
あの神社がーとか、海がきれいだったねーとか、
巴さんたち、もうお家についてかな、なんてことも。
お弁当を食べ終わって、弁当ガラを素直さんが捨てて来るよと言ってくれた。席に残った私はというと、お腹がいっぱいになったせいか、ちょっとまたぼんやりとしてきてしまう。
窓の外はゆっくりと暮れなずんでいく。夕焼けに藍が混ざり、トンネルを抜けるごとにその色が深くなっていく。
そんな光景を見ながら、ああ、旅行終わっちゃうんだなって思う。
楽しかった。
すごく、楽しかった。
昼も夜も、心も体も、彼がいっぱいだった。
こんな時間、私には今までなかったから。
だから、とても嬉しいし、幸せな休日だった。
さすがにお腹の中の彼の『余韻』はもう消えているけれども、それでもちょっと記憶を辿れば、優しい温かさを思い出すことができてしまう。
その人がそこにいなくても、感じる。
そんなこと、小説の中だけのことだと思っていたけど、本当にあるんだな・・・なんて。

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