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透明な部屋
第1章 石丸琴音の部屋 4/15(火)
お母さんと話し終えてしばらく部屋でダラダラと過ごしていたけど、冷蔵庫に何もないことを思い出した。
『買い物に行かなきゃ』
化粧をして着替える。
別に近くのスーパーに買い物に行くだけだからそんなに気合いを入れなくてもいいけど、やっぱり外に行くのにはそれなりの準備が必要だ。
そうして身支度をして外に出る。
廊下を出てエレベーターの前まで来る。
ここのマンションは8階建てで、私が住んでいる部屋はマンションの3階にある。
エレベーターは8階に止まっていたみたいで、下に降りてくる。
エレベーターが来てドアが開いた。
「あ! こんにちは」
エレベーターの中にいたのはこのマンションの管理人の権藤さんだった。
「こんにちは」
権藤さんはニコニコ笑っていた。
管理人の権藤さんは今年67歳のおじいさんで白髪の頭で色黒そして背は低かった。
そんな権藤さんとエレベーターの中で二人きりになるのは少し嫌だった。
前に会った時もそうだったけど、権藤さんはチラチラと見てくる。
私が、その視線に気づくと、すぐ目を逸らして見ていないフリをする。
それでバレてないつもりなのかもしれないけど、女性にはわかる。
権藤さんが、視線を送るポイントは二つある。
それは胸とお尻だった。
今、見た。
私は、権藤さんの視線から逃れるように、カラダをよじる。
でも私が前を隠そうとカラダをよじっても、今度は後ろに視線を感じる。
無神経でイヤらしい視線。
エレベーターに乗ってる時間なんて、ほんの一、二分のはずなのに、長く感じてしまう。
1階に着くと、私はそそくさとエレベーターを出た。
『買い物に行かなきゃ』
化粧をして着替える。
別に近くのスーパーに買い物に行くだけだからそんなに気合いを入れなくてもいいけど、やっぱり外に行くのにはそれなりの準備が必要だ。
そうして身支度をして外に出る。
廊下を出てエレベーターの前まで来る。
ここのマンションは8階建てで、私が住んでいる部屋はマンションの3階にある。
エレベーターは8階に止まっていたみたいで、下に降りてくる。
エレベーターが来てドアが開いた。
「あ! こんにちは」
エレベーターの中にいたのはこのマンションの管理人の権藤さんだった。
「こんにちは」
権藤さんはニコニコ笑っていた。
管理人の権藤さんは今年67歳のおじいさんで白髪の頭で色黒そして背は低かった。
そんな権藤さんとエレベーターの中で二人きりになるのは少し嫌だった。
前に会った時もそうだったけど、権藤さんはチラチラと見てくる。
私が、その視線に気づくと、すぐ目を逸らして見ていないフリをする。
それでバレてないつもりなのかもしれないけど、女性にはわかる。
権藤さんが、視線を送るポイントは二つある。
それは胸とお尻だった。
今、見た。
私は、権藤さんの視線から逃れるように、カラダをよじる。
でも私が前を隠そうとカラダをよじっても、今度は後ろに視線を感じる。
無神経でイヤらしい視線。
エレベーターに乗ってる時間なんて、ほんの一、二分のはずなのに、長く感じてしまう。
1階に着くと、私はそそくさとエレベーターを出た。

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