この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
透明な部屋
第7章 伊那春香の部屋 5/21(水)
クソジジイのお気に入りのあの子。
『私にもあんな頃があった』

彼女を見て、その頃を懐かしく思う。

出勤すればそんなことを思っていたなんてウソのようだった。
私は、男に負けないように仕事をこなしていく。
そうしないと認められないと言わんばかりに……。

「先輩はすごいですよね。私は早く休みがこないかなってそればかりですもん」
お昼ご飯を一緒に食べていた後輩が言った一言。

悪気ない彼女の言葉に苦笑いする私。
『そんなこと言ってられるのは、若いうちだけ』
心の中で毒づく。

「先輩は本当すごいです。どうしてそんな仕事頑張れるんですか?」
そう言われた私は得意げになってしまう。

「仕事で見返したいから。女だって腰掛けで仕事してるんじゃないってところを見せたい」
「へえーそれはすごいですねー」

「感心してないで澤部さんも頑張って」
「私は先輩には悪いですけど、そんなにかな」
私は彼女の向上心のなさに呆れた。

『そんなんだから、女は男から舐められるんだ』
男を押しのけるくらいじゃないと女は仕事で認められない。
女はいつだって、男から女としてしか評価されてないんだから。
/15ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ