この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
O……tout……o…
第1章 おとうと
 44

「あ、あーちゃん……ご、ごめん…」

 なんで…
 どうして…

「え………な……ん……………」

 一気に高鳴ってしまった、激しい動揺の鼓動が…
 一瞬…
 視界を…
 呼吸を…
 力を………
 奪い、わたしは、ソファーに座り込む。

「あ、あーちゃん………ご、ごめん」
 しんちゃんは、そんなわたしを心配そうに見つめ、小さく、謝ってきた。

「………ん……は…はぁ……はぁぁ…………」
 なんとか必死に保とうと、わたしは胸に手を当てて、ゆっくりと深呼吸をしていく…

「は…は、はぁ、はぁぁ…………ふぅぅ………」

「あ、あーちゃん………」

 そして、ゆっくりと目を開き、目の前の現実を…
 突然、現れた…
 義弟の真司…しんちゃんの顔を見る。

「はぁ……ふぅぅ………」

「………………」

 あれから10年……

 目の前には、24歳の…

 青年に成長した、真司がいる…

 そして…

 変わらぬ、優しい、笑顔を浮かべた…

 しんちゃんが、いた―――


「はぁぁ、ふぅぅ………」

 わたしはもう一度、ゆっくりと深呼吸をし、呼吸を整え、騒めきを鎮めていく…

 そして、その落ち着きと共に、さっき、一気に、脳裏いっぱいに駆け巡った、あの…
 トラウマの禁忌が、ゆっくりと消え…
 目の前の現実を、映してきた。

「ふぅぅ…………」

「あ、あーちゃん、ご、ごめん……」
 
「え……」

 今度は、しっかりと聞こえ…
 理解できる―――

「………ぁ、か、変わらない……
 う、ううん……
 お、大人に……なったね………」

 ちゃんと、見える…

「あ、うん…も、もう、24歳……だし………」

「ぁ…そ、そうか、そうだよね…
 そ…だよ…ね、わ、わたしも……
 もう28の、オバさんになっちゃったし…」

「そ、そんな……オバさんだなんて……
 あ、あーちゃんは……
 昔の……あーちゃんのままだし…………」

「あ、い…や………」

 また、心が、騒ついてくる……

 ううん…

 昔とは、違うの…

 昔とは――――



/49ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ