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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
 コの字型だと両脇に位置した者は海を臨めるはずもない。なるほど、確かに横に座した客はかなり歳の若そうだったり、官位の低そうな者である。




 姐女郎が見事な楽を奏で始めると同時に、香蘭は緩やかに動き始める。右手をゆっくりと上げると共に、左脚を一歩踏み出す。今度は左手を上げ、右足を踏み出す、同じ動きを何度か繰り返し、くるりと回り、トンと足を踏みならす。その度に、足首につけた鈴の連なりがシャンシャンと心地良い音色を響かせ、彼女が肩にかけた紗(うすぎぬ)があたかも天女の羽衣のようにたなびく。
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