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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
行首(女将)が伴ったのは総勢十人だ。伽耶琴、太鼓を演奏する者、得意の歌、舞を披露する者、後は宴席に侍り酌をする者。
既に着任式は午前中に役所で終えており、午後からの宴は何とはなしに寛いだ雰囲気が漂っている。宴席担当の妓生たちが三々五々、招待客の側に控えたのを潮に、楽が始まった。海をはるかに見渡せる真正面に主役の長官、彼を囲むようにコの字型に男たちが居並ぶ。長官に近い、眺望の良い席ほど身分の高い客のようだ。