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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第3章 月夜の出逢い
香月は闊達な気性の、見かけは儚げな風情の妓生だ。今年、二十歳になる。妓生としてはベテランではあるけれど、見た目は玄人には見えない初(うぶ)な娘のような雰囲気が客には好評であり、指名する客も多かった。
香蘭の瞼に一つの光景がありありと浮かび上がった。香月の白い肌に食い込む幾本もの紅い絹紐。縛られて淫らな肢体を取らされている香月を見下ろすミンの表情は恍惚として、まるで捕らえた獲物を舌なめずりをして涎を垂らす猛獣のようー。