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母なる果実
第2章 後篇 果実の滴

その日も、男は彼女の豊かな膨らみに顔埋めて蕩けていた。
女も相も変わらず優し気な表情で、彼の髪をぽんぽんと撫でている――が、なんとなしにいつもと違う雰囲気を、女は感じ取っていた。
いつものように、男がくいくいと腰を動かしはじめる。やっぱり可愛い…。女はそう思いながら、確認するように男に囁いた。
「安心おっきかな?」
いつもならすぐに頷くなどして、何かしら肯定をするはずなのだが、その日は違っていた。
女の問いに答えず、顔を見られまいとしているのか上げようともせず、ただひたすらに腰を動かしてしまっていた。
心なしか、その動きは段々と激しくなっており、胸の中では震えるような小さな吐息が伝わって、小刻みに女の柔肌をほんのりと温めていた。
もしかして――と、女は思いながらおずおずと尋ねた。
「もしかして、えっちなおっき…?」
その言葉に呼応するように彼が顔を離すと、その表情は苺のように紅潮していて、今にも涙が溢れてしまいそうな程に崩れてしまっていた。
「ごめん…なさい…。」
声を震わせながら謝り、まるで子犬のようにしゅんとしてしまっていた。その姿に、女は胸をきゅんと撃ち抜かれてしまう。
「いいんだよ、そういう時もあるよね。」
胸の高鳴りを面に出さないようにしながら、優しく諭す。そして、男の下腹部の膨らみを、服越しにそっと撫でてみせる。
「んっ…。」
その感触に男は堪らず声を漏らす。女がゆっくりとそれを上下に摩ると、膨らみが少しずつ大きくなるのを感じた。
「ベッドいこっか。」
女の提案に、彼はこくんと頷いた。
女も相も変わらず優し気な表情で、彼の髪をぽんぽんと撫でている――が、なんとなしにいつもと違う雰囲気を、女は感じ取っていた。
いつものように、男がくいくいと腰を動かしはじめる。やっぱり可愛い…。女はそう思いながら、確認するように男に囁いた。
「安心おっきかな?」
いつもならすぐに頷くなどして、何かしら肯定をするはずなのだが、その日は違っていた。
女の問いに答えず、顔を見られまいとしているのか上げようともせず、ただひたすらに腰を動かしてしまっていた。
心なしか、その動きは段々と激しくなっており、胸の中では震えるような小さな吐息が伝わって、小刻みに女の柔肌をほんのりと温めていた。
もしかして――と、女は思いながらおずおずと尋ねた。
「もしかして、えっちなおっき…?」
その言葉に呼応するように彼が顔を離すと、その表情は苺のように紅潮していて、今にも涙が溢れてしまいそうな程に崩れてしまっていた。
「ごめん…なさい…。」
声を震わせながら謝り、まるで子犬のようにしゅんとしてしまっていた。その姿に、女は胸をきゅんと撃ち抜かれてしまう。
「いいんだよ、そういう時もあるよね。」
胸の高鳴りを面に出さないようにしながら、優しく諭す。そして、男の下腹部の膨らみを、服越しにそっと撫でてみせる。
「んっ…。」
その感触に男は堪らず声を漏らす。女がゆっくりとそれを上下に摩ると、膨らみが少しずつ大きくなるのを感じた。
「ベッドいこっか。」
女の提案に、彼はこくんと頷いた。

