この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
母なる果実
第2章 後篇 果実の滴
 その日も、男は彼女の豊かな膨らみに顔埋めて蕩けていた。
 女も相も変わらず優し気な表情で、彼の髪をぽんぽんと撫でている――が、なんとなしにいつもと違う雰囲気を、女は感じ取っていた。

 いつものように、男がくいくいと腰を動かしはじめる。やっぱり可愛い…。女はそう思いながら、確認するように男に囁いた。

「安心おっきかな?」

 いつもならすぐに頷くなどして、何かしら肯定をするはずなのだが、その日は違っていた。
 女の問いに答えず、顔を見られまいとしているのか上げようともせず、ただひたすらに腰を動かしてしまっていた。
 心なしか、その動きは段々と激しくなっており、胸の中では震えるような小さな吐息が伝わって、小刻みに女の柔肌をほんのりと温めていた。
 もしかして――と、女は思いながらおずおずと尋ねた。

「もしかして、えっちなおっき…?」

 その言葉に呼応するように彼が顔を離すと、その表情は苺のように紅潮していて、今にも涙が溢れてしまいそうな程に崩れてしまっていた。

「ごめん…なさい…。」

 声を震わせながら謝り、まるで子犬のようにしゅんとしてしまっていた。その姿に、女は胸をきゅんと撃ち抜かれてしまう。

「いいんだよ、そういう時もあるよね。」

 胸の高鳴りを面に出さないようにしながら、優しく諭す。そして、男の下腹部の膨らみを、服越しにそっと撫でてみせる。

「んっ…。」

 その感触に男は堪らず声を漏らす。女がゆっくりとそれを上下に摩ると、膨らみが少しずつ大きくなるのを感じた。

「ベッドいこっか。」

 女の提案に、彼はこくんと頷いた。
/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ