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独りの部屋
第12章 布団の奥の、あなただけ
「ねえ……まだ、ごっこ、続ける?」
彼女の吐息が耳にかかるだけで、もう身体が勝手に応えていた。

旅館の灯りはすでに落とされていて、
布団の中には、ふたりのぬくもりと、くちづけの音だけ。

「ここの紐、ほどくね……?」
浴衣の前を開かれる音が、やけに生々しくて――
そのまま彼女の舌が、私の胸の先端を、音を立てて吸い上げた。

「んっ……やだ、そこ……っ」
けれど、いやじゃない。
濡れた音とともに舐められるたび、腰が勝手に揺れてしまう。

「やっぱり、ここ……敏感だね」
下着をすべらせた彼女の指が、そこにふれてくる。
花びらをなぞるようにやさしく……かと思えば、次の瞬間には、じゅぷっと奥まで入ってきた。

「ほら、奥のほう、こんなに……」
恥ずかしくて顔を背けても、彼女は容赦なく、指を出し入れしてくる。

「声、もっと聞かせて」
私の名前を囁きながら、唇を重ね、舌を絡める。
その間も、奥をえぐるように突きあげる指が、奥の熱をかき混ぜていく。

もう、ごっこなんかじゃない。
ふたりの心と身体は、完全にひとつだった。

「……だめ、またイきそう……っ」
彼女の名前を呼ぶ喉が震えて、脚が突っ張る。
最後の瞬間、彼女は指先でいちばん奥を押し上げて――
私は、声も出せないまま、波に呑まれた。

しばらくして、彼女が汗ばんだ額を私の胸に預ける。
「これで“ごっこ”って呼ぶの、もう無理かも」
私も笑って、彼女の髪を撫でた。

秘密の布団の中で、私はもう、彼女のものになっていた。
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