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わたしのお散歩日記
第19章 乾電池の使い道
袋に入れて渡してくれる。ずっしりとした重みがある。でも、どうせすぐに使い切ってしまうのだけど。同じお店で何度も頻繁に買うのは気が引ける。もっと買っておけばよかったかしら。
「懐中電灯ですか?」
お店の人が声を掛けてくる。
「えっ? え、ええ…」
「ご準備がよろしいですね。これから台風シーズンですし、いつ停電するか分かりませんからね」
「そ、そうですね」
「明るさはそのままで、電池が長持ちする省電力のが出たんですけどね。よろしければ是非」
「省電力…、長持ち…、いいですね」
「ええ。連続使用で、ええと何時間だったかな…」
お店の人がパンフレットを探している。
「あ、それはまた後にでも…」
「すみませんね。とにかく長時間使える優れものですので、ご検討ください。いくつあってもよろしいかと思いますよ。昨日は、お部屋ごとに備えているっていう奥さまもいらっしゃいました」
お部屋ごとに…。さすがにそこまでは要らないけど…。でも、いろいろあったらいいかもしれない。色とか形とか長さとか…。
「懐中電灯みたいなものでも、意外と奥が深いんですよ。光の色合いに始まって、重さとか握り具合とか…。まあ、いざというときにはそうそうこだわってもいられないでしょうけど」
「そうなんですね。ではまた今度にでも…」
わたしの乾電池の使い道を正直に答えるわけにはいかない。適当に話を合わせてしまったことを心の中で詫びながら、お釣りを受け取る。
パックを破いて、新しい乾電池を3本も胴体に収めたら、スイッチを入れてあげる。弱り切っていたカラダに力が漲って、わたししかいない部屋に静かに響くあの音、あの動き…。
停電しても乾電池なら大丈夫。薄暗い部屋で大雨の音を聞きながら、電気が復旧するのを待って『連続使用』しているのも悪くない…なんて。『昨日の奥さま』だって、乾電池の使い道はきっといろいろ…。そう思うと、なんだかうきうきしてきた。
「懐中電灯ですか?」
お店の人が声を掛けてくる。
「えっ? え、ええ…」
「ご準備がよろしいですね。これから台風シーズンですし、いつ停電するか分かりませんからね」
「そ、そうですね」
「明るさはそのままで、電池が長持ちする省電力のが出たんですけどね。よろしければ是非」
「省電力…、長持ち…、いいですね」
「ええ。連続使用で、ええと何時間だったかな…」
お店の人がパンフレットを探している。
「あ、それはまた後にでも…」
「すみませんね。とにかく長時間使える優れものですので、ご検討ください。いくつあってもよろしいかと思いますよ。昨日は、お部屋ごとに備えているっていう奥さまもいらっしゃいました」
お部屋ごとに…。さすがにそこまでは要らないけど…。でも、いろいろあったらいいかもしれない。色とか形とか長さとか…。
「懐中電灯みたいなものでも、意外と奥が深いんですよ。光の色合いに始まって、重さとか握り具合とか…。まあ、いざというときにはそうそうこだわってもいられないでしょうけど」
「そうなんですね。ではまた今度にでも…」
わたしの乾電池の使い道を正直に答えるわけにはいかない。適当に話を合わせてしまったことを心の中で詫びながら、お釣りを受け取る。
パックを破いて、新しい乾電池を3本も胴体に収めたら、スイッチを入れてあげる。弱り切っていたカラダに力が漲って、わたししかいない部屋に静かに響くあの音、あの動き…。
停電しても乾電池なら大丈夫。薄暗い部屋で大雨の音を聞きながら、電気が復旧するのを待って『連続使用』しているのも悪くない…なんて。『昨日の奥さま』だって、乾電池の使い道はきっといろいろ…。そう思うと、なんだかうきうきしてきた。

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