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午後四時までの性隷
第30章 閉められたカーテン
だんだん近づく我が家。

さらに現実に引き戻されます。

角を曲がり、視界に入ってきた我が家ですが…。

家にふと違和感を覚えました。

「あれっ、何か変ね…」

しげしげと家全体を見渡すと、その原因がわかりました。

2階の娘の部屋です。

レースだけにしておいたはずの娘の部屋のカーテンが、ドレープごと閉めらているのです。

今朝掃除したときはレースにしておいたはずですが、気づかないうちに閉めてしまったのでしょうか…。

訝しながら玄関の鍵を開けると、そこには二足のローファーが並んでいました。

ひとつは娘の皐月のものです。

もうひとつは娘のそれよりもひと回り大きなローファーでした。

私は状況を飲み込めず、ただ玄関で立ちすくんでいると、2階から変な声が聞こえてくるのです。

微かですがわかります。

男と女の営みの声です。

「ま…まさか…」

私は声の主に気づかれぬよう、ゆっくりと階段を登り、娘の部屋のドアの前に立ちました。

聞き耳を立てなくとも、娘の喘ぎ声と男の荒い息遣いが聞こえてきます。

そして二人は信じられない言葉を吐いたのでした。

「翔くん、お願い!もっときつく縛ってぇ!」

「皐月はドMだからな」

私は後ずさりして階段を降り、バッグと買ったフラワーアレンジメントを持って、そのままそっと家を出ました。
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