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誰にも言えない回顧録
第2章 28歳 大学職員
先輩の視線は、蠢く私の指先を見つめたまま。
所在なく肩に置かれた先輩の掌も、強張ったまま微動だにしない。
ただ、切迫していく呼吸の変化だけが際立つ。
脱がせたジャケットを両手で捧げ持ち、大仰に鼻先に押し当て、その匂いで胸を満たす。
眼差しを窺うと、先輩は直視に耐えきれず一瞬瞼が震えて閉じた。
なんとも切なげな表情。
折り目正しく清潔に保たれているその生地。
でもそこには先輩の体香が濃厚に沁み込んでいる。
傍らの椅子の背もたれに、皺がつかないようふんわりと掛けておく。
内側から手を差し入れベストを浮かせる。
ポケットの手帳やペンを気遣ってそっと持ち上げた。
先輩の両腕を背中に回して静かに抜き取り、椅子に重ねる。
ブラウス1枚になった上半身は、制服姿の私の前ではいかにも無防備だ。
身軽になった両肩は無意識に竦み上がっている。
脱いでしまいましょうね...
小声でつぶやいてスカートのホックに手を伸ばした時。
反射的に先輩の両手がぴくつくが、私があらためて顔を覗き込むとそれも止まる。
ホックを外し、ジッパーを全開になるまで静かに下ろした。
あえて私は、足元に下ろすのではなくそのまま上にめくり上げて一気に頭上から抜き取った。
あっ...
下半身を覆うものがなくなる。
先輩が腰を引こうとするが後ろは壁、逃げられない。
控えめだった喘ぎが、剝ぎ取られた途端引き攣ったものに変わった。
視線をまっすぐ合わせた。
耳朶から首筋、そして頬。
明らかな紅潮と共に蕩けていく先輩の表情に、私はかつての自身を重ね合わせていた。
きっと。
どうしようもなく欲情しているのに違いない。
自らの願望を認識できないまま、送り込まれる興奮に戸惑い制御を失いつつあるのだ。
あと少し。
もう、ひと押し。
向かい合ったままブラウスを大きく左右にはだけた。
真っ白い胸肌を覆う黒いブラジャー。
同性の私でも溜息が出るほどに優雅な曲線を描いた膨らみとレースの装飾とのコントラストが美しかった。
押しとどめようとする先輩の腕を取って壁に後ろ手につくよう促し、ブラウスを肩越しに絡げて二の腕を拘束する。
壁によろけ掛かる姿勢になり、思わず先輩のほっそりと長く伸びた脚が左右に開いてしまう。
私は息を呑んだ。
左右の腿肉の狭間で、粘蜜があからさまに糸を引いた。
そして。
床まで静かに垂れ落ちていった。
所在なく肩に置かれた先輩の掌も、強張ったまま微動だにしない。
ただ、切迫していく呼吸の変化だけが際立つ。
脱がせたジャケットを両手で捧げ持ち、大仰に鼻先に押し当て、その匂いで胸を満たす。
眼差しを窺うと、先輩は直視に耐えきれず一瞬瞼が震えて閉じた。
なんとも切なげな表情。
折り目正しく清潔に保たれているその生地。
でもそこには先輩の体香が濃厚に沁み込んでいる。
傍らの椅子の背もたれに、皺がつかないようふんわりと掛けておく。
内側から手を差し入れベストを浮かせる。
ポケットの手帳やペンを気遣ってそっと持ち上げた。
先輩の両腕を背中に回して静かに抜き取り、椅子に重ねる。
ブラウス1枚になった上半身は、制服姿の私の前ではいかにも無防備だ。
身軽になった両肩は無意識に竦み上がっている。
脱いでしまいましょうね...
小声でつぶやいてスカートのホックに手を伸ばした時。
反射的に先輩の両手がぴくつくが、私があらためて顔を覗き込むとそれも止まる。
ホックを外し、ジッパーを全開になるまで静かに下ろした。
あえて私は、足元に下ろすのではなくそのまま上にめくり上げて一気に頭上から抜き取った。
あっ...
下半身を覆うものがなくなる。
先輩が腰を引こうとするが後ろは壁、逃げられない。
控えめだった喘ぎが、剝ぎ取られた途端引き攣ったものに変わった。
視線をまっすぐ合わせた。
耳朶から首筋、そして頬。
明らかな紅潮と共に蕩けていく先輩の表情に、私はかつての自身を重ね合わせていた。
きっと。
どうしようもなく欲情しているのに違いない。
自らの願望を認識できないまま、送り込まれる興奮に戸惑い制御を失いつつあるのだ。
あと少し。
もう、ひと押し。
向かい合ったままブラウスを大きく左右にはだけた。
真っ白い胸肌を覆う黒いブラジャー。
同性の私でも溜息が出るほどに優雅な曲線を描いた膨らみとレースの装飾とのコントラストが美しかった。
押しとどめようとする先輩の腕を取って壁に後ろ手につくよう促し、ブラウスを肩越しに絡げて二の腕を拘束する。
壁によろけ掛かる姿勢になり、思わず先輩のほっそりと長く伸びた脚が左右に開いてしまう。
私は息を呑んだ。
左右の腿肉の狭間で、粘蜜があからさまに糸を引いた。
そして。
床まで静かに垂れ落ちていった。

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